肌荒れ予防のための乾燥対策|うるおいを維持する方法と症状別対処法

肌荒れは何歳になっても気になる、美容に関する大きな悩みのひとつ。肌の調子が悪かったり、いつもより肌が荒れていたりすると、気持ちまでどんよりしてしまいますね。
肌荒れにはさまざまな特徴や原因がありますが、そのほとんどに登場するのが「肌の乾燥」
今回は、肌荒れを起こす原因のひとつ「乾燥」に着目し、乾燥による肌荒れのメカニズムと肌荒れ予防に役立つスキンケア方法やメイク方法について紹介します。

肌荒れ 乾燥

肌の基礎知識と乾燥で肌荒れが生じる原因

肌がカサカサになって乾燥すると、肌の水分量が低下し、カサつきやザラつきなどの症状があらわれます。この時、肌では何が起こっているのでしょうか。まずは肌のしくみと肌荒れの原因について説明します。

肌がうるおいを保つ仕組み

肌のうるおいは、主に肌にもともと備わっているバリア機能によって保たれています。
肌は表皮、真皮からなっており、さらにその下に皮下組織(皮下脂肪層)が構成されていて、ターンオーバーという肌の新陳代謝によって細胞が常に生まれ変わる仕組みを持っています。表皮のもっとも外側の組織は、角層や角質層と呼ばれる組織。これらの各所にバリア機能が存在し、肌に水分を保っているのです。

バリア機能1…皮脂膜

角層の表面は汗と皮脂からなる皮脂膜が覆っています。この皮脂膜は健康な肌が持っているバリア機能の一つ。皮脂膜は乾燥や、摩擦などの外的刺激から肌を保護してくれていると同時に、体内の水分蒸発を防ぐ役割も担っています

バリア機能2…天然保湿因子(NMF)

角層内には天然保湿因子、(NMF)が存在しています。NMFは化粧水などに含まれる水分や保湿成分をたっぷりと蓄える役割を果たします。

バリア機能3…細胞間脂質

主にセラミドからなる細胞間脂質は、角層細胞と角層細胞の間をセメントのように埋め、つなぎとめることで、角層内の水分を保持する機能を持っています。

そのほか、真皮には、コラーゲン繊維やエラスチン線維が存在し、これらの成分も水分を保持し、肌にふっくらとハリをもたらす役割があります。

肌のバリア機能

乾燥で肌荒れが起きる原因

肌が乾燥するということは、このうるおいによるバリア機能が低下してしまうということ。水分がより蒸発しやすくなると同時に、肌は敏感になり、外的刺激を受けやすくなります。
摩擦、ホコリについた雑菌、紫外線、花粉、化学繊維などが刺激となるうえ、皮膚に付着した異物がアレルゲンとして反応してしまうと、アレルギー症状が出てしまうことも。
春に多い花粉や秋冬の外気の乾燥によって肌荒れがひどくなるのはこのため。かゆみ、ざらつき、皮膚炎(湿疹)、ニキビ、吹き出物、アトピー性皮膚炎などさまざまな肌トラブルにつながってしまう恐れがあります。

乾燥による肌荒れの予防策

乾燥が肌荒れを引き起こす元凶であるなら、肌を乾燥させないことが何よりの対策となります。ここでは肌荒れを起こさせないために肌のうるおいを守るコツをご紹介します。

保湿成分豊富なアイテムでスキンケアをする

まずは基本として、日々のスキンケアで肌にうるおいを届けることが大切です。セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなど、保湿成分が豊富に配合されたアイテムを取り入れると良いでしょう。
おすすめは、朝晩のスキンケアをきちんと行うこと。化粧水で肌をほぐし、美容液で保湿成分を肌深くまで届け、乳液、クリームを用いてうるおいを肌の内に閉じ込めることが大切です。オールインワンアイテムを使うと、複数のステップを省略でき、効率的にお手入れを行うことができます。
さらに、週に一度シートマスクを使うなど、集中的に保湿するスペシャルケアも定期的に行うと良いでしょう。

やさしく丁寧に肌を洗う

肌をゴシゴシ洗うと強い肌摩擦が刺激となり、肌表面の皮脂膜が削れ、肌内部のうるおいが洗い流されてしまいます。また、強力な洗浄成分が配合された洗顔料やクレンジング剤などは、肌のバリア機能を低下させたり、皮脂を必要以上に取り除いてしまったりするので要注意。
洗顔の際は、洗顔料を十分に泡立て、泡をクッションにしてやさしく押し洗うとよいでしょう。Tゾーンなどの皮脂分泌が多いゾーンを中心に、その他の部位は擦らず指の腹でなでるように洗います。洗いすぎに注意し、すすぎの際は必ず38℃程度のぬるま湯で洗い流すこともポイントです。熱いお湯だと皮脂が溶けて流れてしまい、洗いあがりのつっぱり感の原因になってしまいます。

肌にうるおいをキープし、乾燥を予防する

肌は一度乾燥すると、バリア機能の低下によってより乾燥が進んでしまいます。乾燥する前に肌をあらかじめ水分で満たし、うるおいを長時間保ち続けることで、乾く隙を与えないことが大切です。
乾燥を予防するためには、長時間保湿を叶える美容成分が含まれ、肌を湿潤状態に導く保湿アイテムを使用すると、うるおいが持続しやすいでしょう。また、テクスチャーにも着目。さらっとした化粧水ではすぐに蒸発してしまいますが、油性成分やクリーム、ゲル状のアイテムなら長く肌表面に留まり、うるおいをキープしてくれるでしょう。
外出時には保湿クリームやバーム、化粧水ミストなどを携帯しておくと、気になった際に欠かさずケアできて◎。
また、暖房やエアコンによる部屋の乾燥を避けるため、加湿器や濡れタオルを干すなどして湿度を保つなどの工夫もおすすめです。

乾燥して肌荒れが気になる時のお手入れに

メディプラスゲルは、保湿成分が時間差で肌に浸透※1する日本唯一※2の「スピードコントロール処方」を採用。長時間肌の乾燥を防ぎ、湿潤状態を保ちます。ゲル状のテクスチャーは、しっかり乾燥を防ぐのに、ベタつかず、みずみずしい使い心地。肌バリアをサポートして、潤いに満ちた肌へと導きます。
※1角層まで
※2オールインワン化粧品における乾燥予防処方として。TPCマーケティングリサーチ(株)調べ。2023年6月調査

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ぬるめのお風呂に入る

42℃以上の熱いお湯に入ると、皮脂膜が洗い流され、乾燥を招いてしまう可能性があります。長時間の入浴は避け、全身を洗う際は、石けんやボディソープをよく泡立てて肌に負担をかけないよう意識することが大切です。ナイロンタオルやボディブラシなどは肌への刺激が強いため、避けたほうがよいでしょう。入浴剤には保湿成分が含まれた入浴剤を用いると入浴後もしっとり感が続きます。さらにお風呂上りにはボディクリームなどの油分でボディケアすることで、肌の水分の蒸発を防ぐことができますよ。

紫外線から肌を守る

紫外線は肌にとってダメージが大きい大敵です。表皮に乾燥や炎症を生じさせたり、真皮のハリを保つ細胞にダメージを与えたりします。紫外線は一年中降り注いでいるため、季節を問わず紫外線対策を続けることが大切。日焼け止めや日焼けパウダーは状況に適したSPF値、PA値のアイテムを選び、日傘や帽子、サングラスの着用なども習慣にしましょう。

外的刺激を避ける

肌に直接塗布する化粧品は、購入前に肌に刺激となる成分が含まれていないか確認しましょう。化学成分の中には肌に強い刺激となるものがあるため、乾燥や肌荒れが悪化する恐れも。心配な場合はパッチテストを行うとよいでしょう。
ファンデーションなどのメイクアイテムは擦らないようにし、まぶたや目の周りなど皮膚の薄い箇所は特にやさしく塗布します。パフやブラシは細菌などの繁殖を避けるため清潔に保ちましょう。
下着などは肌に直接触れるため、チクチクするような化学繊維の衣類は避け、肌に優しいコットンや絹などの素材の服などを選ぶと刺激をおさえられます。

食事のメニューを見直す

乾燥肌の改善のためには、まず肌を健やかに保つことが大切。毎日の食事でバランスの取れた栄養を摂取することで、健康なバリア機能を備えた肌が作られ、うるおいを保つことができます。栄養バランスが偏ると、肌のうるおい成分が不足したり、ターンオーバーが乱れたりして乾燥を招いてしまうことも。肌の代謝の低下の原因になる塩分・糖分・脂質の摂りすぎにも気をつけましょう。

生活習慣を改善する

規則正しい睡眠をはじめとした生活習慣も肌荒れ改善のために重要なポイントです。睡眠不足の際は肌荒れが顕著になりますが、これは睡眠時に、皮膚のハリを保ったりしわを減少させたりしてくれる「成長ホルモン」が多く分泌されるため。人間の体はこのホルモンの分泌により、食事から摂取したエネルギーや栄養分を使って体や肌のダメージから回復します。質の良い睡眠をとることで肌細胞の修復も促されるので、深く眠りにつけるよう心がけましょう。
適度な運動を心掛け、ストレスをため込まないようにすることもホルモンバランスを健やかに保つために必要なポイントです。

乾燥による肌荒れの対処法【症状別】

乾燥が原因の肌荒れでも、肌症状によって適切な対処法は様々です。必要なケア方法も違ってくるので、適切なケアで皮膚改善を目指しましょう。

かゆみ

かゆみは、外的刺激を受けた際にヒスタミンなどのかゆみ物質が分泌されて起こります。バリア機能が低下した肌では刺激を感じやすいため、かゆみを生じやすいのです。
爪でかいたり肌を叩くと、ダメージを与えてしまう上、よけいに刺激となってかゆみを広げてしまうこともあるため注意しましょう。かゆみが収まらないときは、冷水をしぼった手ぬぐいやタオルでやさしく汗を拭きとると鎮静しやすいですよ。ほかにもかゆみを抑制する抗ヒスタミン剤など、市販の軟膏などで対処できる場合もあります。

皮膚炎(湿疹)

皮膚に炎症が起きるような肌荒れの場合には、抗炎症成分が配合された治療薬を使うのも一つの手です。症状や部位別に販売されているため、薬剤師のいる薬局などで患部の状態や場所に合わせて選びましょう。
皮膚炎の原因が不明のときやひどい炎症が長引くときはすみやかに皮膚科を受診し、医師の診断を仰いで適切な外用薬や内服薬を処方してもらうようにしましょう。

ニキビ、吹き出物

ニキビは皮脂の過剰分泌を原因に生じることが多いため、まず肌の水分と油分のバランスを整えることが大切です。化粧水で十分に水分を補給し、乳液やクリームで水分の蒸発を防ぐようにケアしましょう。
さらに、思春期ニキビと呼ばれるようなニキビの場合は、皮膚の常在菌であるアクネ菌が皮脂をエサに繁殖することで発生するため、ニキビの原因菌に働きかける市販薬を使用することも対策の一つ。グリチルリチン酸、サリチル酸 などが含まれたアイテムなら薬局で手軽に購入することができます。
ニキビができやすい体質の場合、ニキビの初期段階であるコメドが一定期間発生しなかったことを示すノンコメドジェニックテスト済みのアイテムも検討すると良いでしょう。

乾燥による肌荒れは乾燥予防で対策を

肌荒れにはさまざまな症状がありますが、多くの場合、肌が乾燥することで起きる悪影響がひどい肌荒れを引き起こすトリガーとなっていることがわかったかと思います。
かゆみ、皮膚炎、ニキビなど、それぞれの肌トラブルに特化した美容法も効果的ですが、いずれの場合もまずは肌のうるおいを保ち乾燥を防ぐことが第一。肌を長時間うるおいで満たし続けるような乾燥予防を行うことで、肌が健やかさを取り戻し、肌自身のバリア機能で刺激に負けない肌へと改善していくことができるのです。
肌荒れに悩んでいる場合はまず乾燥予防を徹底し、バリア機能がしっかりと働く健やかな美肌を手に入れましょう!

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

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