エモリエント効果とは?肌のうるおいを逃がさない乾燥予防の基本

エモリエント効果とは、肌の水分の蒸発を防いでうるおいを保ち、肌を柔らかくする皮膚作用のこと。主に油分による働きが大きく、乳液やクリーム、オイルを使用することで期待ができる働きです。
美しい肌と聞いてイメージするのは、うるおいが保たれたつややかな肌。そんな肌に近づくためにも、エモリエント効果のあるスキンケアアイテムを使用して、しっかりと乾燥予防を行いましょう。

エモリエント 効果

保湿ケアで大切なエモリエント効果とは?

保湿ケアの中でも、肌が水分を維持するためにかかせないのがエモリエント効果。とはいえ、どんな効果なのかいまいちよくわからないという方も多いのではないでしょうか。ここではエモリエント効果について、詳しく掘り下げていきます。

エモリエント効果とは?

エモリエント(emollient)には、「やわらかい」「皮膚軟化剤」といった意味があります。皮膚の水分、油分などのうるおいを保持し、肌をやわらかくする作用を指す言葉で、エモリエント効果の期待できるアイテムをエモリエント剤と呼びます。
エモリエント効果のあるアイテムの特徴は、皮脂膜のように、肌にオイルの膜を張ること。肌のうるおいを逃がしにくくしてくれるため、乾燥によって低下した肌のバリア機能の向上を期待できます。

主なエモリエント剤

エモリエント効果をもつ成分は、主に乳液、クリーム、ジェルなどの保湿アイテムに配合されています。
ホホバオイル、アルガンオイル、スクワラン、馬油などの植物・動物由来の天然オイル、ヒト型セラミド、脂肪酸エステル、ラノリンなど多くの種類があるので、スキンケアアイテムを購入するときは、これらの成分が含まれているものを選ぶとエモリエント効果が期待できますよ。

エモリエント効果と併せて押さえておきたいモイスチャー効果

エモリエントと似た単語に、モイスチャー(moisture)があります。モイスチャーとは、「水分」を意味する言葉。つまり、モイスチャー効果とは、一般的に水溶性成分を肌に塗布し、抱え込ませる働きを指すものです。モイスチャー効果の期待できるアイテムは、化粧水、ジェルなどがあり、乾燥予防のための保湿ケアには、モイスチャー効果とエモリエント効果を重視することが大切です。
モイスチャー効果のある水分と保湿成分の含まれた化粧水などで肌をほぐし、やわらかくした後、乳液、クリームなどのエモリエント剤でオイルのフタをすることが乾燥予防を行う上でのポイントといえるでしょう。
エモリエント効果とモイスチャー効果

エモリエント効果を引き出す保湿ケアの4ステップ

エモリエント効果=肌の水分を保つためのもの、ということが分かりましたね。では、エモリエント効果をより引き出すにはどうすればいいでしょうか。ここではエモリエント効果を十分に実感するための保湿ケアについてお伝えします。

STEP1:洗顔で肌を清潔に

スキンケアを行う前に、まずは肌の汚れをきれいに取り去ることが大切。汚れが残っている状態の肌では、いくら良い成分が配合されたアイテムを使用しても肌に浸透しないため、効果を感じることができません。
汚れを落とすときに気をつけたいのは、洗浄力。特に乾燥予防を意識している方は保湿成分が配合された、強すぎない洗浄力の洗顔料で洗うのがおすすめです。ほかにもよく泡立てて洗うこと、洗い流す時はぬるま湯でやさしく流すこと、ゴシゴシこすったりせずに丁寧に洗顔することがポイントです。
洗顔後はスペシャルケアとして美顔器などを使用するのも一つの手。古い角質を落とし、肌がスキンケアアイテムの成分を受け取りやすくなるので上手に使いましょう。使用後は肌の表面が乾燥してしまうので、しっかりうるおいを与え乾燥予防ケアを怠らないことが大切です。

STEP2:導入液、化粧水で肌を柔軟に

洗顔後は、導入液や化粧水で肌に水分・保湿成分を浸透させましょう。ハンドプレス、またはコットンを使い、擦らず肌の奥へ水分・保湿成分を届け、肌をほぐして柔軟にすることを意識してください。乾燥が気になる人は、導入液としてエモリエント剤が配合されたオイルを使うと、その後に使用する化粧水がなじみやすくなりますよ。

STEP3:美容液でうるおいリッチな肌に

化粧水を塗布した後は、肌悩みに合わせて有効成分配分配合の美容液を使うと良いでしょう。乾燥肌の方はヒト型セラミド、コラーゲン、プロテオグリカンなどの保湿成分が配合されたもの、日焼けやシミなどを気にしている方はビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチンなどの美白有効成分が配合されたものと、自分の肌悩みに合わせて成分を選ぶと良いでしょう。

潤いたっぷりで柔らかくしなやかな肌へ

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STEP4:エモリエント剤で乾燥予防

乾燥予防には、肌に水分をあたえることはもちろん、その水分を長時間肌にとどめておくことが大切です。
乳液、クリーム、オイルなどのエモリエント剤で肌にオイルの膜を張り、うるおいを閉じ込めると良いでしょう。化粧水、美容液、乳液、クリームを兼ねたオールインワンアイテムを使う方法もおすすめです。時短でケアが済むうえに、肌摩擦を避けるので肌に負担がかかりません。オールインワンアイテムを使用する際は、特に水分保持力の高いジェルタイプを選ぶといいですよ。

エモリエント剤を選ぶときのポイント

エモリエント剤と一口に言っても、種類はたくさん…。どれを選べば良いのか分からなくなってしまいますよね。ここではアイテムの種類や成分など、選ぶときのポイントをお伝えします。

アイテムの種類

エモリエントとは、肌の表面に膜をはり、水分を保持すること。エモリエント剤の役割を果たすアイテムは、ジェル、乳液、クリーム、オイル、シートマスクなどさまざまあります。
夏の暑い日は比較的さっぱり使えるジェルタイプ、乾燥が気になる冬は重厚感のある使い心地が安心なオイルやクリームタイプと季節に合わせて使い分けても◎。時間のある日にシートパックをする、夜寝る前にナイトクリームを使うなど、スペシャルケアを取り入れるのもおすすめです。疲れてスキンケアを頑張れない日は、ひとぬりで化粧水、乳液、美容液、クリームの役割を果たすオールインワンアイテムが手軽で便利。スキンケアを手早くすませることができるので、一つ持っておくことをおすすめします。

配合成分

エモリエント剤の配合成分に着目し、期待する働きを持つ成分が配合されたアイテムを選ぶと良いでしょう。
特に乾燥が気になる方は、肌の細胞間脂質として存在する物質で、水分を抱え込む働きをするセラミドが配合されたものがおすすめ。乾燥も気になるけどニキビも気になるという方は、抗酸化作用が高いとされているアルガンオイルが配合されたものなど、自分の肌悩みを解決してくれるアイテムを選びましょう。

エモリエント効果で乾燥予防

エモリエント効果について、いかがでしたか。エモリエントとは、皮膚の水分、油分などのうるおいを保持し、肌を柔軟にする作用を指す言葉。水分蒸発を防いだり角質を柔らかくしたりと、滑らかで健康的な肌には欠かせない存在です。
乾燥予防を行う目的は、長時間肌を乾かさないことで、肌のバリア機能を健やかにし、肌トラブルを防ぐこと。そのためには肌表面の水分蒸散を防ぐ必要がありますが、あまりにもベタベタするものや重すぎるものは使用感が気になる…と感じる方も。いくら肌に良くても、ケアが長続きしないアイテムでは意味がありません。
ローションや乳液やオイル、オールインワンゲルなど、自分の肌に合うテクスチャー、使いやすいアイテムを見つけて、乾燥予防を無理なく習慣化することが大切です。自分の肌に合う化粧品を選んで保湿ケアを頑張り、ツヤのある美肌を目指しましょう。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

この記事を読んだ方に

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この記事を読んだ方に

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