乾燥肌の種類とは?肌診断のチェックポイントとタイプ別のケア【Q&A付き】

いわゆる「乾燥肌」は、肌表面がカサカサしている状態の肌のことをいいますが、うるおいが不足している肌を指すだけではありません。
カサつきはなくても、テカリが気になる肌、赤みやかゆみなど肌悩みが尽きない肌も、もしかしたら乾燥肌の可能性があるんです。

今回はそんな、乾燥肌タイプを見極めるためのチェックポイント、予防のために身につけたい生活習慣、スキンケアなど、乾燥肌にまつわることをご紹介していきます。
自分の肌タイプや肌状態を正しく把握することで、誤ったスキンケアによる肌状態の悪化を防いだり、乾燥に負けないすこやかな肌をキープするのに役立てていただければ幸いです。

乾燥肌診断

診断の前に知りたい乾燥肌のタイプ

ますは、自分の肌タイプについて知りましょう。
肌タイプを判断するのに役立つ「一般的な乾燥肌」「インナードライ」「乾燥性敏感肌」3タイプの特徴をお伝えします。
今の肌状態と照らし合わせて、自分の肌質を探っていきましょう。

乾燥肌のタイプ

  • 一般的な乾燥肌 肌に水分・油分が少なく、肌表面がカサカサしている
  • インナードライ 肌の水分が少なく、油分が多い
  • 乾燥性敏感肌 乾燥肌に加え、肌表面が赤く、めくれてボロボロと肌あれしている

乾燥肌のタイプを診断するチェックポイント

さらに自分の肌タイプを診断する際のチェックポイントをご紹介します。
見た目や特徴だけではよく分からないという方のために、この章では乾燥肌のタイプを診断するためのチェックポイントをご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。

一般的な乾燥肌

保湿ケアの不足や加齢などにより、肌のうるおいが不足し、乾燥している状態の肌を指します。
他の肌タイプとの見分け方としては、洗顔後のつっぱり感が気になったり、小じわが気になる、日中もカサつきを感じるなど、「乾燥肌」と聞いて思い浮かべる症状が多いという特徴がある点です。

一般的な乾燥肌の方は、角層の水分量を保持する力がない状態です。
肌の表面から水分を蒸発させないための皮脂量がもともと少ない場合もありますが、生活習慣の乱れやストレスや原因となり皮脂分泌のバランスが崩れているケースも珍しくありません。
水分と油分のバランスが悪い乾燥肌は、肌のバリア機能が低下している状態。バリア機能が低下した肌は外部刺激に弱いため、肌荒れを引き起こす可能性も高くなってしまいます。

インナードライ

肌表面に特にかさつきはなく、皮脂が多く、一見脂性肌に見えるが、実は肌の内部は水分不足で乾燥している状態の肌のことです。
隠れ乾燥肌と呼ばれることもあり、角質層のうるおいが不足することで肌の保護機能が働き、皮脂を過剰分泌させている可能性があります。

インナードライは、一見すると脂性肌と症状が似ています。そのため自分の肌を脂性肌と認識し、化粧水しか塗布しないなど適切なスキンケアが行えていない場合もあります。
また、インナードライは肌の水分と油分をバランス良く補給できていないときに生じやすいため、日ごろから自分で肌診断を行って状態を把握し、適切な乾燥予防を行う必要があります。

乾燥性敏感肌

乾燥肌が悪化し、肌が敏感になっている状態を、乾燥性敏感肌と呼びます。
一般的な乾燥肌やインナードライの方も、肌状態に合わないお手入れを続けたり、乾燥対策をしっかり行わずに肌のバリア機能がどんどん低下してしまうと、ニキビ、吹き出物、かゆみ、湿疹などの肌トラブルが起こりやすい状態である乾燥性敏感肌に傾く恐れがあります。
また、アトピー性皮膚炎の方も乾燥によって症状が悪化することが多く、敏感な状態の肌には同じく乾燥予防を心掛けることが重要です。

【乾燥肌のタイプ別】乾燥を予防するスキンケア

乾燥肌は、表面がカサつくだけでなく、さまざまなタイプがあります。
効果的なスキンケアの方法も、乾燥肌のタイプによって異なります。

ここでは、タイプ別におすすめなお手入れ方法をお伝えします。

一般的な乾燥肌の方向け・乾燥予防

乾燥肌の方は、洗顔、保湿ケア、メイクの際は、セラミドコラーゲンヒアルロン酸プロテオグリカンといった保湿成分が配合されているアイテムを使うと良いでしょう。

また、肌が乾燥すると小ジワなどのシワやシミなどができやすくなってしまいます。
こうした肌トラブルを防ぐためには今ご紹介したような保湿成分の他、抗酸化作用やメラニン色素を抑制するはたらきがあるビタミンCを取り入れるのもおすすめです。

洗顔は石鹸や洗顔料をよく泡立てて手早く済ませた後、ぬるま湯で洗い流すこと、洗顔後はすぐに保湿ケアをして肌にうるおいをプラスすることが大切です。
保湿方法は、化粧水や美容液で肌をほぐして保湿成分を与え、乳液やクリームでカバーするほか、オールインワンアイテムを使うと手軽に水分と油分を補給しやすいのでおすすめです。

メイクの際も、肌にやさしくうるおいをキープしやすいアイテムを使うことで、肌の乾燥を防ぐことができます。
ファンデーションなどのベースアイテムを春夏用、秋冬用と季節に合わせて変えることも立派な乾燥予防になるので、取り入れてみてくださいね。

乾燥肌と診断されたら乾燥予防

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インナードライの方向け・乾燥予防

肌の表面にテカリがあり顔が全体的にオイリーに見えるため、ついつい脂性肌用の洗浄力の高いクレンジングや洗顔料を使ってしまいがち。
特に皮脂の分泌量が多いとされるメンズの洗顔料は、洗浄力も高いものが多いので注意が必要です。
洗浄力が高すぎると余計に肌の内側の乾燥が進んでしまうため、インナードライの方はスキンケアアイテム選びに特に注意が必要です。

まずは乾燥を予防するため、洗浄力が高すぎないアイテムでクレンジングをすること、洗顔の際はきめ細かな泡で、やさしく洗うことを心がけましょう。
特にTゾーンや、皮脂腺が多い顎を含むフェイスラインなどの角質が気になる部位は、丁寧に洗うと良いでしょう。角質は皮脂と混じると角栓の原因になってしまいます。

保湿ケアでは、化粧水でたっぷり水分を届けた後、乳液やクリームでうるおいにフタをしましょう。
インナードライの方は油分を避けがちですが、乾燥予防には肌の水分量と油分量のバランスがとても大切です。
自分の肌質を見極めながら、油分も少量塗布し、肌から水分が蒸発することを防ぎましょう。

乾燥性敏感肌の方向け・乾燥予防

乾燥肌のタイプの中でも、一番深刻な状態が乾燥性敏感肌。自分の髪の毛すら刺激になってかゆみを感じることもあるほど敏感な状態のため、スキンケアアイテムにも注意が必要です。
肌のヒリつきが続いている場合は、スキンケアアイテムやメイクアイテムを見直す必要があります。

乾燥予防で効果的にうるおいを与えるためにも、まずは肌を清潔に保つことが重要です。
朝晩の洗顔を丁寧に行った後、うるおい不足による乾燥肌と同様に、基礎化粧品で保湿ケアを行いましょう。すでにニキビなどの肌トラブルが発生している場合は敏感肌用の洗顔料、スキンケアアイテムの使用を検討してください。

メイクも、肌に合うアイテムを使うようにしましょう。
日焼け止めや化粧下地、ファンデーションなどのベースアイテムは、十分保湿した肌に薄めに塗布することがおすすめです。
アイテムからベースメイクのやり方までしっかり肌ケアをするのが乾燥予防には大切です。

乾燥肌に関するQ&A

乾燥肌のご紹介をしてきましたが、乾燥肌には、どんなものがあるのかおわかりいただけたでしょうか。
最後にまとめとして、乾燥肌にまつわるよくある疑問についてお答えしていきます。

Q. 乾燥肌を防ぐために身に付けたい習慣は?

A. すこやかな体のために、適度な水分補給を意識することが大切です。
体を健康に保つ習慣を身につけることが、乾燥肌対策にも繋がります。
体内の水分のうち、約15%が肌に蓄えられているといわれています。
具体的な水分摂取量としては、毎日2.5リットルを目安に水を飲むことがおすすめです。
成人の1日の水分排出量は約2.5リットルといわれているため、失われた水分をしっかり補給するようにしましょう。

Q. 乾燥肌を招く生活習慣は?

A. 普段の生活習慣というのも肌の乾燥を招く要因です。
乾燥肌をつくってしまうのは、季節の乾燥やエアコンの風、紫外線などの外的刺激や、間違ったスキンケアだけではありません。
例えば、睡眠不足。睡眠不足はターンオーバーのサイクルを乱し、乾燥肌になる原因になりやすいとされるものです。
ターンオーバーとは1カ月前後の周期で肌の細胞が生まれ変わる仕組みのことをいいますが、ターンオーバーの周期は 20代、30代、40代、50代、60代…と年齢によって変わりやすいものです。
ターンオーバーが乱れてしまうと、肌のバリア機能の低下を招き、肌の乾燥を促す可能性があるので注意が必要です。

Q. 乾燥肌の改善を図る栄養素は?

A. 改善には、スキンケアといった外からのアプローチもそうですが、内側からのケアもとても大切です。
例えば、乾燥肌の改善にはタンパク質ビタミンAビタミンB2、6、12ビタミンCビタミンEなどの栄養素の摂取がおすすめです。

タンパク質は髪や骨、皮膚といった身体のいろいろな部分を構成する重要な栄養素です。
肌に弾力やハリを与えるコラーゲンも実はこのタンパク質の一種。しっかり摂取することで、肌のすこやかな状態をキープするのに役立ちます。

ビタミン類の摂取ももちろん大事。
ビタミンは体内に貯めることができないので、毎日、バランスよく摂りましょう。

ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせない成分。
ビタミンAを多く含む食材には、レバーうなぎ、ほうれん草やニンジンなどがあります。

ビタミンB群も健康的な肌をつくるためには重要な栄養素です。
豚肉やレバー、マグロやサバなどの魚類、乳製品などがビタミンB群を多くとれる食材です。

抗酸化作用や美白効果が期待できる、ビタミンCも積極的に摂るようにする良いでしょう。
レモンやキウイフルーツなどの果物類や野菜やイモ類などは、ビタミンCを多く含んでいます。

血行を良くして肌荒れを防いだり、抗酸化作用のあるビタミンE
ビタミンEを多く含む食材は、ナッツ類や魚類、アボカドなどです。

栄養不足も肌のターンオーバーを乱す原因になりやすいので、バランスの整った食事を心掛け、毎日しっかり栄養を取ると良いでしょう。
内からと外からのダブルの肌ケアを行うことで、乾燥肌をしっかり改善していくようにしましょう。

乾燥肌の診断を参考に自身に合った保湿ケアを

一般的な乾燥肌の知識をお持ちの方でも、インナードライや乾燥性敏感肌については知らなかったという方も多いかもしれません。
今回、乾燥肌を大きく3つのタイプに分けて、それぞれを詳しく掘り下げたことで、ご自身のお肌について理解が深まったのではないでしょうか。

乾燥肌と一口にいっても、症状は各々によって違うもの。まずは自分の乾燥肌はどのタイプのものなのかを知り、それぞれに合った乾燥予防を行うことが、肌の状態の回復に繋がります。
今回ご紹介したおすすめの対策や肌ケア方法を参考にして、これからの乾燥肌の予防や改善にぜひ役立ててみてください。

また、乾燥予防では“補う”ケアに目が向きがちですが、実はその前の“落とす”ケアもとても大切です。
肌全体の汚れはもちろん、毛穴汚れなどの部分的な汚れにも気を配りましょう。
汚れをしっかりと落とすことで、その後に使用する化粧水や乳液、オールインワンアイテムなどの保湿成分を肌に行き渡らせることができますよ。

乾燥予防を徹底して行い、ツヤとハリのある美肌を目指しましょう。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

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