こんな塗り方はNG!シミを消す正しいファンデーションの塗り方とは
できてしまったシミはカバー力のあるファンデーションを塗ることで目立たなくできますが、種類や色選びを間違えると、かえってシミが目立つことに。ファンデーションの選び方を知っておけば肌悩みに合わせて選べるでしょう。本記事では、シミを目立たなくしたい人向けにファンデーションの選び方や塗り方を紹介します。
【NG例】シミが目立ってしまうファンデーションの塗り方
頑張ってメイクをしているのに、シミが隠しきれていない...というお悩みをお持ちの方は、シミの悩みに適さないファンデーションの塗り方をしているかも。ここでは、シミが逆に目立ってしまうファンデーションの塗り方NG例を紹介します。
明るすぎるカラーを塗っている
ファンデーションが肌の色に比べて明るすぎると、シミがより浮いて見えてしまう恐れも。肌の色やシミの色に合ったファンデーションのカラーを選ぶことが大切です。
厚塗りしている
シミを隠すことだけを考えて塗ると、厚塗りしやすくなります。また、厚塗りが原因で肌の乾燥を招き、ヨレてしまうことも。
全体を厚塗りするのではなく、一部に光沢感を出したり、シミの濃さによって塗り方を変えたりすると自然に仕上がります。薄いシミならコンシーラー無しで、濃いシミならコンシーラーを使うなど、シミによって塗り方を変えたほうが良いでしょう。
ファンデーションの種類が肌に合っていない
肌の水分と油分のバランスによってファンデーションの選び方も変わってきます。油分が多い肌に油分が多いクリームファンデーションを使うなど、合っていない塗り方をするとすぐにヨレてシミが目立ってしまいます。次に紹介するファンデーションの種類を参考に、自分に合うものをチェックしましょう。
ファンデーションの種類と特徴
ファンデーションは、主に粉体・水分・油分からできています。それぞれの割合によって形状やテクスチャーが変わり、カバー力が優れている、水分量が多く乾燥しにくいなどの特徴があります。最初に、ファンデーションの種類と特徴について説明します。
ファンデーション | 特徴 | メリット | デメリット |
リキッド | 液体状のファンデーション。水分と油分がバランス良く含まれている。ファンデーションの中でも一番水分が多い。ツヤ感を出し、ナチュラルな肌に仕上げたい人におすすめ。 | 伸びが良く、乾燥しにくい。 | 他のファンデーションに比べてカバー力は低い(重ね塗りすればカバー力をアップできる) |
パウダー | 粉体を固めた形状のファンデーション。ファンデーションとして最も認知度が高く、メイク直し用に持ち歩くのにも便利。マットな仕上がりで、テカリを抑えてくれるので脂性肌の人にもおすすめ。 | カバー力が高く、サッと塗るだけで気になる部分を目立たなくできる。 | 乾燥肌の人は粉が吹きやすい。 |
スティック | ファンデーションがスティック状になったもの。ファンデーションの中で一番油分が多く肌になじみやい。手を汚さず使える。カバー力が高く、気になるシミなどを隠し、重ね塗りにもおすすめ。 | 顔全部だけでなく、コンシーラーのように部分使いも可能。 | 油分が多いのでヨレやすい。 |
クリーム | リキッドファンデーションよりも油分が多い。保湿力とカバー力に優れている。乾燥肌の人や肌が乾燥しやすい時期におすすめ。 | 保湿力が高く、時間が経過してもしっとりした仕上りが続く。 | 油分が多いのでヨレやすい。厚塗りになりやすい。 |
クッション | 水分の多いリキッドファンデーションとカバー力のあるクリームファンデーションのメリットが組み合わさったファンデーション。日焼け止め、下地、コンシーラーを使わなくても、ベースメイクを完成できる(メイク直しにも便利) | 保湿力が高く、つけている間肌が乾燥しにくい。 | カバー力が劣るものもある。水分が多いので雑菌に注意。 |
どのファンデーションにも当てはまるデメリットとして、「摩擦の原因になる」ということが挙げられます。ファンデーションを使う際は、摩擦にならないよう優しく扱うよう気をつけることが、シミを悪化させないための大事なポイントとなります。
シミを消すように隠すファンデーションの選び方
ファンデーションの種類と特徴が分かったところで、続いてはシミを目立たなくするためのファンデーションの選び方を紹介します。
自分の肌色よりも少し暗いカラーを選ぶ
シミを隠す場合は、自分の肌色よりも少し暗いカラーを選ぶと目立ちにくくなります。シミの色に近く、フェイスラインよりも少し暗いカラーを選ぶのがポイント。シミより薄いカラーのファンデーションを塗ると、余計に目立ちやすくなるので注意しましょう。
ファンデーションのカラー選びで迷うときは塗り比べてみるのがおすすめです。
肌タイプで選ぶ
自分の肌タイプに合うものを選ぶなら、以下がおすすめです。
- 乾燥肌:リキッドやクリームファンデーション
- 脂性肌:パウダーファンデーション
- ニキビ肌:皮脂吸着タイプのパウダーファンデーション
- 敏感肌:美容成分であるヒアルロン酸、コラーゲン、ミネラル、植物エキス、スクワラン、セラミドなどが含まれるもの
ファンデーションの種類で選ぶ
目的に合わせてファンデーションの種類で選ぶなら、以下がおすすめです。
- ツヤ肌からマット肌になりたい:リキッドファンデーション
- 保湿を重視したい:クリームファンデーション
- 部分的にカバーしたい:スティックファンデーション
- コスパを重視したい:クッションファンデーション
コストパフォーマンスが良いものを選ぶ
1,000円から買えるプチプラのファンデーションでも、5,000円以上するデパートコスメに負けないくらい優秀なものもあります。ファンデーションは使用頻度の多いアイテムなので、価格、効果、成分のバランスが取れたコストパフォーマンスが良いものを選ぶのがおすすめです。
シミを消すように隠すリキッドファンデーションの塗り方
シミを目立たなくするには、ファンデーションの塗り方も大切です。続いては、基本的なファンデーションであるリキッドタイプとパウダータイプの塗り方を説明します。まずは、リキッドファンデーションについて見ていきましょう。
1.ファンデーションを手の甲にのせる
ファンデーションを手の甲に適量出します。直径1cm程度の量が目安。よくのびるタイプは量を減らすなど調節しましょう。
2.両ほほ、額にのせて顔の内側から外側へのばす
ファンデーションを両ほほと額にのせます。スポンジを使い両ほほ、額の順番に顔の内側から外側に向かってのばしていきます。スポンジに残ったファンデーションで鼻筋から鼻先、目の周り、口周りに塗りましょう。細かい部分はスポンジの先を使うと塗りやすいです。
3.濃いシミは固形タイプのコンシーラーを重ね塗りする
リキッドファンデーションだけでシミをカバーできない場合は、コンシーラーを使います。リキッドファンデーションと相性が良い固形タイプがおすすめ。チップに少量とってシミの部分に付けてなじませます。付けすぎると厚塗り感が出るので注意しましょう。
4.テカりやすい部分はルースパウダーで仕上げる
小鼻の際やあごはテカリやすいので、ルースパウダーをのせるとファンデーションが崩れにくくなります。スポンジで軽く押さえるように付けるだけで良いです。顔全体につけるとツヤ感がなくなるので注意。パウダーはツヤ感タイプ、マットタイプなど種類があるので、自分のなりたい肌に仕上がるものを選ぶのがおすすめです。
シミを消すように隠すパウダーファンデーションの塗り方
パウダーファンデーションでシミを隠す場合、厚塗りに注意してシミの部分に重ね付けするのがポイント。続いては、パウダーファンデーションの塗り方を見ていきます。
1.ファンデーションをスポンジに取る
ファンデーションをスポンジに取ります。スポンジの1/4くらいの量が目安です。取り過ぎると、肌に付けたときに厚塗りになりやすいので注意。
2.スポンジを使って顔の内側から外側へのばす
スポンジに取ったファンデーションを顔の内側から外側へ丁寧にのばしていきます。ほほ、額の順番で顔の右側と左側どちらからでも良いので、半顔ずつ塗っていきます。
3.細かい部分はスポンジに残ったファンデーションで押さえる
目の周り、鼻、口周りはスポンジに残ったファンデーションを塗ります。細かい部分はファンデーションがたまりやすいので、量を足さないこと。スポンジを折りたたんで使うと塗りやすくなります。
4.厚塗り感やムラのある部分をなじませる
ファンデーションを塗った後、全体を見て厚塗り感やムラのある部分があれば、スポンジの何もついていない部分でやさしくトントンと叩いてなじませます。フェイスブラシで余分な粉を払っても良いでしょう。
5.濃いシミの部分にファンデーションを重ね塗りする
気になる濃いシミを目立たなくするには、パウダーファンデーションを重ね塗りします。コンシーラーを使用するよりも自然な仕上りになるのでおすすめ。小さく折りたたんだスポンジやアイシャドウ用チップなどを使って、シミ部分に重ね塗りします。指先を使いファンデーションを肌になじませて仕上げます。
ファンデーションでシミを消すように隠して美しい肌に
ファンデーションの選び方や塗り方を変えるだけで、シミを消すように目立たなくできます。シミができたからといって諦めずに、ファンデーションを選んで美しい肌を目指しましょう。
シミにお悩みの人は、まずは自分のシミがどのタイプかを知るところから始めてください。こちらのシミ審断ページでいくつかの質問に答えるだけで、シミタイプと対処法が分かります。
顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。
監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長
・所属学会
日本抗加齢学会/日本麻酔科学会/日本オーソモレキュラー医学会/国際オーソモレキュラー医学会/
国際抗老化再生医療学会/臨床水素研究会/日本東洋医学会正会員
・経歴
2007年山梨大学医学部卒業、その後国際医療センター国府台病院で初期研修。研修後は日本医科大学麻酔科に入局し勤務。
その後大手美容クリニック勤務ののち、一般皮膚科、美容皮膚科などの勤務、院長勤務などを経て現在はGINZA Zen禅クリニック院長。
人が持つ本来の美しさを引き出すことをモットーに、たくさんの患者の様々な皮膚と真剣に向き合う。