ストレスがシミの原因に!シミができるメカニズムやできてしまったシミの正しいケア

シミの原因の一つとしてストレスがあげられます。仕事や人間関係といったものだけでなく、シミがあること自体にストレスを感じてしまう人も多いようです。本記事ではシミとストレスの関係について解説します。また、シミを薄くする治療や対策についても解説しているので参考にしてみてください。

ストレスでシミができる?

鏡を見て肌を気にする女性
ストレスが原因でシミができることはあります。ストレスとシミの関係や、その他のシミの原因について種類別に解説します。

ストレスはシミの原因となる

ストレスにより活性酸素が発生すると、シミができやすくなります。活性酸素とは他の物質を酸化させる酸素のことです。ストレスを受けると一時的に血液の流れが悪くなり、元に戻るときに活性酸素が発生します。これにより、メラノサイトが刺激され、シミの原因となるメラニンの生成を促すのです。
また、ストレスにより女性ホルモンのバランスが崩れるとメラニンの生成を促す原因になるため、シミができやすくなります。今あるシミがストレスにより濃くなる場合があるので注意が必要です。

その他のシミの原因

シミの種類一覧
シミには複数の種類があり、その原因はそれぞれ異なります。こちらで簡単にチェックしてみましょう。
  • 老人性色素斑

加齢とともに出てくるシミ。外部からの刺激や日焼けによるダメージの蓄積が原因。

  • 炎症後色素沈着

皮膚を引っ掻く、こするなどにより炎症が起きた後にできる茶色のシミ。

  • そばかす

顔に小さな斑点が広がる。幼少期からでき始めることも。遺伝が原因であることが多い。

  • 肝斑

目の周りにできるシミで30代以降にできやすい。ストレスによりホルモンバランスが崩れると悪化しやすくなる。

  • 後天性メラノサイトーシス

青みがかった色が特徴。原因ははっきり分かっていない。

  • 脂漏性角化症

老人性色素班が腫瘍化したもの。加齢とともに現れやすい。

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シミができる他のメカニズム

次にシミができる他のメカニズムについて解説します。ストレス以外で多くのシミの原因となるのは紫外線。シミケアしている人も、これからスタートする人もチェックしておきましょう。

1.紫外線などの刺激によりメラニンが生成される

日焼けのメカニズムの解説イラスト
紫外線を浴びると、表皮の基底層にあるメラノサイトは肌を守るためにメラニンの生成を活性化させます。女性ホルモンや摩擦が原因といわれている肝斑も、紫外線を浴びると悪化する場合があります。

2.メラニンが表皮に過剰に蓄積されシミになる 

通常、メラニンはターンオーバー(肌の生まれ変わり)により、体の外へと排出されます。しかし、紫外線によりダメージが蓄積すると、ターンオーバーが乱れやすくなります。その結果、メラニンが上手く排出されず、年齢を重ねるごとに表皮にダメージが蓄積され、徐々に押し上げられたものがシミとなるのです。これが、若い頃に比べてシミが急に増えたと感じる原因です。

ストレスがなくなればシミは消える?

顔のシミを鏡でチェックする女性
ストレスがなければシミが消えるのだろうか…と疑問に思う人もいるでしょう。こちらでは、その疑問について解説します。

シミの悪化を防ぐことができる

シミができてしまったことや、なかなか治らないことに対してストレスを感じる人もいます。ですが、正しいスキンケアを行うのと同時にストレスを解消できれば、シミの悪化を防げる可能性があります。シミが気になって頻繁に触ったり、クレンジングの時に強くこすったりすると悪化する原因になるので注意しましょう。

シミが消える前兆はある?

考えごとをしている女性
シミが目立ちにくくなり始める過程で、以前よりもシミが濃くなったように感じる場合があります。理由は、メラニンがターンオーバーにより皮膚の表面へと近づくことと、肌の透明感がアップしたことなどが考えられます。気になる肌トラブルなど異常がなければ好転的なサインの可能性も。そのため、シミが濃くなった…とがっかりせず、継続してケアをすることを心がけましょう。
ストレスはシミ以外にもさまざまな体の不調を引き起こす原因になります。運動をしたり、趣味を楽しんだりしてストレスをためないようにすることも大切です。

できてしまったシミの正しいケア

クリームをつけようとしている手
一度できてしまったシミは簡単には薄くなりません。自己流のシミケアでは症状が悪化する可能性もあるため、正しいケアをすることが大切です。また、シミを目立ちにくくするには治療が必要な場合もあります。ここではシミの正しいケアについて解説します。

化粧品

シミの増加を防ぐにはスキンケアが重要です。シミの原因となるメラニンの生成を抑制したり、還元を促進したりするために美白成分が含まれた化粧品を使用すると良いでしょう。主な美白成分は以下のとおり。
美白成分期待できる効果
トラネキサム酸・プラセンタエキス・
アルブチン・コウジ酸・カモミラET
メラニンの生成を抑制
グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)酸化力でできてしまったシミを直接分解
ビタミンC誘導体シミを目立ちにくくする
化粧品(医薬部外品)の美白成分とされるものは、あくまでメラニンの生成を抑制してシミを防ぐものです。また、敏感肌の人は化粧品の成分が肌の刺激となって、トラブルにつながることもあります。肌にやさしい化粧品を選ぶようにしましょう。

レーザー

レーザー治療は短期間でシミを目立ちにくくしたい人におすすめです。シミの部分にレーザー光線を当て、メラニンを破壊します。シミに照射するレーザーの光は有色部分のみを破壊でき、なるべく肌に負担をかけない施術方法です。ただし、シミの濃さや症状によっては、数回レーザーを照射しなければいけないケースもあります。
治療後は肌が敏感になっているので、刺激を与えないように注意しましょう。紫外線対策をしっかりして、なるべく肌に摩擦を加えないこと。シミの種類によって照射するレーザーのタイプが異なるため、事前に医療機関で相談することが大切です。

内服

体の内側からのケアとして、内服薬を服用して蓄積しているメラニンの排出を促進する方法も。内服薬にはビタミンC、ビタミンE、L-システイン、トラネキサム酸などシミを薄くする効果がある成分が含まれています。ちなみに、肝斑にはトラネキサム酸が高い効果があるとされています。内服薬は医療機関で処方してもらう他、ドラッグストアなどで市販品を購入可能です。

サプリ

1日の食事ではバランスよく十分な栄養を摂るのは難しいものです。不足しがちな栄養はサプリで摂取するのがおすすめです。シミに良いとされる成分は以下のとおり。
成分期待できる効果
ビタミンCメラニンの生成を抑制する抗酸化作用がある
ビタミンE血行を促進する働きがあるため、ターンオーバーを高めて
メラニンの排出をサポート。抗酸化作用もある。
ビタミンAターンオーバーを整えて正常にする働きがある。
ちなみに、ビタミンCは体内に蓄積されないので継続して摂取するのが効果的です。
外用、内服は医師に従って用法、用量をしっかり守ってください。

シミ対策には正しいケアとともにストレスを軽減することが大切

鏡の前でガッツポーズをする女性
深刻になるまでストレスを放置しておくのはシミだけでなく、さまざまな面で悪影響を及ぼします。シミとストレスの関係を知り、正しいケアと適度なリフレッシュでストレスを軽減することが大切です。こまめなストレス解消でポジティブになれる肌を目指しましょう。
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監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

・所属学会
日本抗加齢学会/日本麻酔科学会/日本オーソモレキュラー医学会/国際オーソモレキュラー医学会/
国際抗老化再生医療学会/臨床水素研究会/日本東洋医学会正会員
・経歴
2007年山梨大学医学部卒業、その後国際医療センター国府台病院で初期研修。研修後は日本医科大学麻酔科に入局し勤務。
その後大手美容クリニック勤務ののち、一般皮膚科、美容皮膚科などの勤務、院長勤務などを経て現在はGINZA Zen禅クリニック院長。
人が持つ本来の美しさを引き出すことをモットーに、たくさんの患者の様々な皮膚と真剣に向き合う。

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