紫外線対策で新しいシミをつくらない!日焼け後の急ぎケアが重要

シミの大きな原因となる紫外線。年中降り注ぐ紫外線から肌を守るには、毎日の予防と日焼け後のケアをしっかり行うことが大切です。この記事では、紫外線が肌に与える影響と日焼け後に行うべきケアの方法、また日頃から行いたいシミ予防と対策について紹介します。早めに取り入れて、数年後の肌に差をつけましょう。

シミができる原因って?

シミの種類と原因
シミは大きく分けて6種類あり、画像のように種類によって原因はさまざまです。多くの場合は紫外線が影響しますが、他にもニキビ・虫刺されなどによって起こる肌の炎症や、ストレス・ホルモンバランスの乱れなどがシミの原因となることも。しかしどんなタイプのシミも、直接の原因ではなくても紫外線によって悪化することがあるので、シミのケアには紫外線対策が必須です。
なお、より詳しいシミの種類や原因・対処法については、以下の記事で解説しています。
簡単に自分のシミを判別したい場合には、以下のシミ審断も活用してみてください。いくつかの質問に答えるだけで、今あるシミの種類と対処法が分かります。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

紫外線はどんな影響がある?

晴れた日の太陽と雲
紫外線が肌に与える影響と、その刺激によりシミができるメカニズムを解説します。シミの予防・対策をする上でも必要な知識ですので、押さえておいてくださいね。

メラニンが増えすぎて排出がうまくいかなくなる

シミができるメカニズムの図解
紫外線などの刺激を受けると、肌を守るために肌の奥にあるメラノサイトが活性化してメラニンが作り出されます。本来メラニンは肌のバリア機能を形成し、肌のダメージを防いでくれる働きをしています。そして肌のターンオーバーによってメラニンが押し出され、元に戻るのが通常のサイクルです。
しかし過剰に紫外線を浴びると、その分メラニンの生成も増えてターンオーバーが乱れがちに。するとメラニンをうまく排出しきれず、肌に残存してしまいます。

メラニンが肌に定着してシミになる

過剰な生成によって排出できなかったメラニンは、肌の中に長く留まると色素沈着を起こし、シミとなって現れます。何年後に現れるか気になるところですが、紫外線の影響はすぐに目に見える形では現れません。10代~20代にかけて浴びた紫外線は、シミが気になり始める20代~30代の肌に影響を与えていると言われています。そのため、おおよそ10年~20年かけてシミとなって現れると考えられるでしょう。
さらに紫外線は日々降り注いでいるので、メラニンも日々蓄積されていきます。そのため早めにケアを始め、継続していくのがシミケアの肝です。今からしっかりケアを行えば、3年後、10年後の肌に差がつきますよ。

紫外線はシワができる原因にもなる

紫外線はシミだけでなく、シワの原因にもなります。紫外線はUVA波とUVB波の2種類に分けられ、シワの原因となるのはUVA波。UVA波は波長が長く、肌の奥深い場所にある真皮層まで到達し、肌の潤いやハリの元となるコラーゲンやエラスチンを変性させます。潤いを失った肌は、シワやたるみのリスクがぐんと高まってしまいます。

日焼けがシミにならない方法は?メラニン定着前の急ぎのケア

保冷剤で背中を冷やす女性
紫外線を浴びない生活は難しいもの。もし日焼けをしてしまった場合には、その後のアフターケアが勝負の分かれ道です。日焼け後すぐにケアが必要な理由と、日焼け後に行いたい特別なケアを紹介します。

日焼け後72時間以内のケアが分かれ道

紫外線を長時間浴びて日焼けになった場合には、特に早めのケアが必要。日焼けをした肌は、やけどをした時と同じような状態になっているので放置は禁物です。
シミの元となるメラニンが生成され定着を始めるのは、紫外線を浴びてから約72時間後とされています。ですので、それまでにケアを行うことができれば、シミとなるのを防げるでしょう。

日焼け後すぐに行いたいアフターケア

  • 保冷剤や水でクールダウン
  • たっぷりの保湿
日焼けした肌は熱を持っているので、まずは冷やしてクールダウンさせます。保冷剤や氷水を入れたビニールなどをタオルや布に包み、日焼け部分に当てるのが効果的です。そして冷やしたらしっかりと保湿ケアを行います。日焼け後の肌はどんどん水分が蒸発して乾燥しやすいので、いつも以上にたっぷりと潤いを補給してあげてください。

紫外線によるシミをつくらないための予防法

日焼け止め
シミの元となるメラニンは、日焼け後だけでなく日々生成されており、どうしても増えていってしまいます。だからこそ毎日のケアが肝心です。ここではこれ以上シミを増やさないための、日頃行えるシミの予防法を紹介します。

正しい紫外線対策を行う

紫外線は一年中降り注いでいるので、季節にかかわらずに対策を。日焼け止めは年間を通して使用するのが基本です。また紫外線は窓ガラスも通過するので、外出する予定がなくても塗るようにしてください。そして汗などで落ちてしまうので、こまめな塗り直しが大事です。
また日差しが強くなる春先から夏にかけては、なるべく皮膚に到達する紫外線量を減らせるように、日傘やつばの広い帽子・アームカバー・サングラスなどの紫外線対策グッズを取り入れるのがおすすめです。

効果的な日焼け止めを使用する

日焼け止めを安全に、効果的に使用するには、品質保持期限と使用量を守るのが重要です。加えて目的に合った数値のものを選ぶことで、本来の力を発揮します。
日焼け止めにはSPFとPAの2つの数値が記載されており、シミ予防としてチェックしたいのはSPFです。SPFは肌を赤く炎症させる原因となるUVB波をブロックする効果を示す数値で、数値が大きいほど防御時間が長くなります。1SPFにつきおおよそ20分肌を守るとされていますので、特に日差しの強い夏場やレジャーなどを楽しむ際は、外にいる時間を考慮して選びましょう。
ではPAはというと、こちらは肌の奥まで届いてシワの原因ともなるUVA波をブロックする効果を示しています。「+」が多いほど効果が高くなりますが、効果が高いものは肌への負担も大きくなるので、TPOに合わせて選んでください。

美白効果が期待できる化粧品でスキンケアをする

日々のスキンケアに美白有効成分が配合された化粧品を取り入れると、簡単にシミ予防が行えます。予防にはビタミンC誘導体・トラネキサム酸・プラセンタエキスなどの成分が効果的です。さらにグリセナジーMK(オゾン化グリセリン)配合の化粧品なら、できてしまったシミを薄くする効果も期待できます。併せて、シワなど肌へのダメージが気になる場合は、保湿を重点的にするよう意識してみてください。

食生活を見直しターンオーバーを促す

食事から肌のターンオーバーをサポートする成分を摂取することで、メラニンの排出を促して定着するのを防げます。積極的に摂取したい成分は、レモンやキウイなどに含まれるビタミンC、ほうれん草やトマトなどに含まれるビタミンA、アボカドなどに含まれるビタミンE、大豆や小麦に含まれるL-システインなどです。

できてしまったシミを改善するために今からできる対策

たくさんの化粧品
できてしまったシミを改善するためには、シミの種類ごとの対策が必要です。化粧品の使用や薬の内服・生活習慣の改善などで薄くなるものもあれば、皮膚科でのレーザー治療などが必要になる場合もあります。今あるシミの治し方については、下記の記事で詳しく解説しています。もし自分のシミの種類がわからない場合は、まずはシミ審断で自分のシミタイプを判別することから始めましょう。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

早めの紫外線対策でシミのない肌を目指そう

窓を眺めながら微笑む女性
紫外線対策は、早く始めることでより早く効果を実感できます。できることから取り入れて、数年後シミのない肌を目指しましょう。また、できてしまったシミには自分に合った対策を。自分のシミの種類を確認できる、シミ審断も利用してみてくださいね。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

・所属学会
日本抗加齢学会/日本麻酔科学会/日本オーソモレキュラー医学会/国際オーソモレキュラー医学会/
国際抗老化再生医療学会/臨床水素研究会/日本東洋医学会正会員
・経歴
2007年山梨大学医学部卒業、その後国際医療センター国府台病院で初期研修。研修後は日本医科大学麻酔科に入局し勤務。
その後大手美容クリニック勤務ののち、一般皮膚科、美容皮膚科などの勤務、院長勤務などを経て現在はGINZA Zen禅クリニック院長。
人が持つ本来の美しさを引き出すことをモットーに、たくさんの患者の様々な皮膚と真剣に向き合う。

- 【 医療法人社団禅銀座禅クリニック】あなたの美のかかりつけ医に