そばかすを薄くする方法は?できる原因や治療法、セルフケアを紹介

そばかすを薄くする方法は?できる原因や治療法、セルフケアを紹介

鼻から頬にかけて小さな斑点がたくさん現れるそばかす。そばかすはセルフケアでは治らないため、皮膚科でレーザー治療やフォトフェイシャルを相談しましょう。ただし、今あるシミが本当にそばかすなのか、できる原因などを確認してから通院するのがおすすめです。この記事では、そばかすのセルフケアと治療方法を紹介します。

そばかすはシミの種類の一つ

シミの種類一覧
シミにはいくつか種類がありますが、そばかすもその一つです。雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれます。鼻から左右の頬にかけて約5ミリ以下の小さな斑点がたくさん現れるのが特徴で、色白の人ができやすい傾向があります。顔以外に腕や背中、胸元などに現れる場合も。
今あるのはそばかす?それ以外のシミ?もしも迷ったら、シミ審断でチェックしてみませんか。簡単な質問に答えるだけで顔にあるシミの種類が分かります。それぞれの改善方法や化粧品でのケアについてのアドバイスもチェックできます。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

そばかすの原因

頬や鼻にかけてできたそばかすの写真とイラスト
そばかすは遺伝でできるものですが、紫外線による影響で濃くなる場合があります。そばかすを薄くするためには、できる原因を知った上で治療してもらったりセルフケアを行ったりしましょう。こちらでは、そばかすの原因を解説します。

そばかすの原因は遺伝

そばかすは遺伝が大きな原因とされているため、しっかりシミ対策を行っていても、そばかすの発生を防げないことがあります。
また、そばかすは思春期頃にかけて現れ始める傾向があります。人によっては思春期の終わり頃から徐々に薄くなっていくケースもあるようです。そばかすができやすい体質の人は、思春期が過ぎた後もしっかり対策を行う必要があります。

紫外線の刺激でそばかすが発生

そばかすは遺伝的素質をもつ人が紫外線を浴びると発生しやすくなります。紫外線を浴びるとメラノサイトの働きが活性化し、メラニンが過剰に生成されます。
紫外線を長期間繰り返し浴びていると、子どもの頃になくても大人になってシミやそばかすが急に現れるケースも。また、もともとあったそばかすが、紫外線を浴びることで濃くなることもあるので注意が必要です。

そばかすを確実に薄くしたいなら皮膚科での治療がおすすめ

そばかすは化粧品などを使って自力で改善を目指すことは難しく、皮膚科での治療が効果的です。皮膚科で行われるそばかすの主な治療法について解説します。

治療法①フォトフェイシャル

マシーンを操作する医療従事者
フォトフェイシャルはインテンス・パルス・ライト(IPL)という光を照射して、肌の内側に沈着したメラニンの排出を促進させる治療法です。顔全体に光を照射することが可能なため、そばかすのように小さく広範囲にできるシミに適しています。照射時にパチンとゴムで弾かれるような痛みを感じる場合がありますが、我慢できる程度であることがほとんどです。

治療法②レーザー治療

レーザーを用いたそばかす治療のイラスト
レーザー治療はシミにレーザーを照射してメラニン色素を破壊する方法です。顔全体にIPLを照射後、効果が見られなかったそばかすのみにレーザーを照射するなど併用されることもあります。照射時にチクッと針でさされたような痛みを感じる場合があります。痛みが気になる人は、治療を受ける前に医師に相談してくださいね。
レーザー治療の場合、2週間前後ダウンタイムがあります。ダウンタイムとは治療をした部分に、炎症やかさぶたができるといった症状が出る期間のことです。その間レーザーを照射した部分は、保護する必要があります。軟骨や、薬剤入りのテープを処方されますので、指示通りケアしましょう。
またレーザー治療した部分を擦ったり、できてしまったかさぶたを剝がしたりしないことはもちろん、肌が敏感になっているためメイクも控えましょう。

治療法③内服薬

内服薬を服用する女性の手
そばかすの治療はマシーン以外に、内服薬が処方されるケースも。そばかすの改善にはシナールやトラネキサム酸といった内服薬が用いられます。シナールにはメラニンの生成を抑制したり、色を薄くしたりする働きがあるビタミンCが含まれます。またビタミンCの働きをサポートするビタミンB5も含まれているため、できてしまったそばかすを薄くするのに効果的です。
トラネキサム酸には、メラニンの生成や炎症を抑制する働きがあり、シミやそばかすの予防に良いとされています。肝斑の治療でよく用いられます。

そばかすを悪化させないセルフケア

皮膚科で治療をしても、その後のセルフケアをしっかり行わないとそばかすが再び現れたり、濃くなったりする場合があります。正しいセルフケアを実践してそばかすの悪化を防ぎましょう。

一年中紫外線対策をする

帽子をかぶった女性
そばかすを悪化させないために、重要なのが紫外線対策。紫外線対策がきちんとできれば、メラニンの過剰生成を抑制できます。
日焼け止めは夏だけでなく、一年中塗るのが基本です。時間が経過すると汗や皮脂で日焼け止めが流れてしまうので、2~3時間を目安に塗り直すのが理想的。とはいっても外出先では難しい場面もあるので、パウダーファンデーションやUVカット効果のあるパウダーを携帯して、こまめにメイク直しするとよいでしょう。日傘やサングラス、帽子なども併用するのがおすすめです。

できるだけ肌への刺激を減らす

洗顔をする女性
肌に刺激を与えると、メラニンが過剰生成されそばかすが濃くなる可能性があります。洗顔やスキンケア、メイクを行う時は、肌をゴシゴシ擦らないように気を付けましょう。摩擦刺激は肌表面の角質層を傷つけるため、バリア機能の低下にもつながり、肌トラブルが起こることも。
刺激を減らすためには、自分の肌に合った化粧品を使用することも大切です。使った後に肌がムズムズしたり、つっぱり感があったり、赤っぽく見えたりするときは、使用を中止しましょう。つけた時に「心地いい」と感じられる化粧品がおすすめです。
また、中学生頃になるとそばかすが気になって、化粧品でケアをしたいと思うケースもあるかもしれません。しかし子どもの肌は大人に比べてバリア機能が未熟なため、大人用の化粧品は刺激になることがあります。そばかすが悪化するおそれもあるため、親子で使う目的でつくられた低刺激設計の保湿剤がおすすめです。

美白化粧品を使用する

美白化粧品のボトル
新しいシミやそばかすを増やさないためには、美白化粧品を使ったケアがおすすめです。美白化粧品にはシミやそばかすの予防に効果が期待できるビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチン、プラセンタ、コウジ酸といった美白有効成分が配合されています。
パッケージに医薬部外品または薬用と記載があるものを選びましょう。美白化粧品はあくまでも予防であり、効果に関しても個人差がありますが、継続することが大切です。

食事に気を付ける

ビタミンCが豊富な食べ物
肌の外側からだけでなく、内側からもそばかすのケアをすることが大切です。栄養素の中でも特にビタミンCを積極的に摂取するのがおすすめです。
ビタミンCにはメラニンの生成を抑制し、黒色メラニンを薄くする働きがあります。なるべく食べ物から栄養素を摂取するのが好ましいですが、難しい場合はサプリメントでも問題ありません。一度にたくさん摂取しても、余剰分は尿と一緒に排出されてしまうので、毎日コツコツ継続して摂るのがポイントです。
またアルコールやカフェインなど刺激の強い飲物を摂取しすぎると、シミ・そばかすの原因となるメラニンが増えることがあるので控えましょう。

良質な睡眠をとる

ベッドでぐっすり眠る女性
シミ・そばかすの元になるメラニンは、通常、肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)によって排出されます。ターンオーバーのサイクルを乱さないことも、シミ・そばかす対策の一環に。
ターンオーバーを促してくれる成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。成長ホルモンは寝始めて3時間に活発に分泌されると言われているため、その間にぐっすりと深く眠ることが大切です。寝る2~3時間前に食事は済ませる、1時間前に携帯電話やテレビの画面を見ないようにするなどを心がけましょう。

ストレスを解消する

室内でストレッチする女性
ストレスが溜まるとホルモンバランスが崩れたり、肌のターンオーバーが乱れたりしやすくなります。ターンオーバーの乱れはそばかすが悪化する原因につながるため、自分に合った方法で上手にストレスを解消しましょう。適度な運動もストレス解消になるのでおすすめです。

そばかすを薄くするには正しい治療とセルフケアが重要

窓の外を眺めてほほえむ女性
できてしまったそばかすを自力で薄くするのは簡単ではありません。間違ったケア方法を行っている場合もあり、改善するどころか悪化することもあります。以下のような行動は間違ったケアにあたるので注意してください。
  • 美白を意識しすぎて大切な保湿をおろそかにしてしまう。
  • マッサージなどで擦りすぎることで摩擦を生じさせ、シミになってしまう。
  • シミに良いとされる栄養素を偏って摂り、タンパク質などの肌の土台に重要な栄養が不足している。
そばかすを薄くするには皮膚科医に相談して、そばかすの症状に合わせた治療を行うのがおすすめです。また治療したら終わりではなく、新しいシミができないようにセルフケアで予防を継続することが重要。さっそく行動に移して自信がもてる肌を目指しましょう。
シミには種類があり、鏡で顔を見るだけではそばかすと他のシミを見分けるのは難しいものです。こちらのシミ審断を利用して、今あるシミの種類をチェックしてみませんか。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

・所属学会
日本抗加齢学会/日本麻酔科学会/日本オーソモレキュラー医学会/国際オーソモレキュラー医学会/
国際抗老化再生医療学会/臨床水素研究会/日本東洋医学会正会員
・経歴
2007年山梨大学医学部卒業、その後国際医療センター国府台病院で初期研修。研修後は日本医科大学麻酔科に入局し勤務。
その後大手美容クリニック勤務ののち、一般皮膚科、美容皮膚科などの勤務、院長勤務などを経て現在はGINZA Zen禅クリニック院長。
人が持つ本来の美しさを引き出すことをモットーに、たくさんの患者の様々な皮膚と真剣に向き合う。

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