体のシミが増える原因は?お腹や腕など部位ごとの原因と改善する方法を解説

体のシミが増える原因は?お腹や腕など部位ごとの原因と改善する方法を解説

シミは顔だけでなく、体にもできます。ふとした時に体にできたシミが気になる人もいるのではないでしょうか。体にできたシミも、医療機関での治療やセルフケアできちんと対策すれば改善する可能性があります。本記事では体の部位別にシミが増える原因や、種類別の改善方法、これ以上増やさないための予防法を解説します。

体の部位ごとにみるシミが増える原因

体にできるシミは部位ごとに、原因や種類が異なる場合があります。シミを改善するためには、原因や種類を知っておくことが大切です。体の部位ごとにシミが増える原因と、主な種類を解説します。

首:紫外線や炎症

首にできたシミ

首にできる主なシミの種類:老人性色素斑

  • 原因:紫外線
  • 特徴:境界線がはっきりした円形の茶色っぽいシミ
老人性色素斑は紫外線をよく浴びる部位にできやすいシミです。アウトドアやスポーツなど、紫外線を大量に浴びる機会が多い人は、しっかりUVケアしましょう。

手の甲・腕:紫外線や炎症、遺伝

手の甲にあるシミ

手の甲・腕にできる主なシミの種類

①老人性色素斑

  • 原因:紫外線
  • 特徴:境界がはっきりした小さなシミ

手の甲・腕にできる主なシミの種類

②炎症後色素沈着

  • 原因:ニキビや虫刺され、擦り傷などによる皮膚の炎症
  • 特徴:境界がわかりにくく、色ムラがあるシミ

手の甲・腕にできる主なシミの種類

③そばかす

  • 原因:遺伝が主な原因と考えられている
  • 特徴:茶色で数ミリ以下の斑点が散らばるようにあるシミ
今あるシミの種類をシミ審断でチェックしてみませんか。いくつかの簡単な質問に答えるだけで、シミの種類と対策が分かります。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

背中:多量の紫外線と体を洗う際の摩擦

背中にできたシミ

背中にできる主なシミの種類

①光線性花弁状色素斑

  • 原因:多量の紫外線を浴びることによりできる
  • 特徴:金平糖のようなデコボコした形のシミ
水着やオフショルダーなど、背中が大きく開いた衣服を着ることが多い夏場にできやすいシミです。特に色白の人や、日焼けで赤くなる人ができやすいとされているので注意しましょう。

背中にできる主なシミの種類

②摩擦黒皮症(ナイロンタオル黒皮症)

  • 原因:体を洗う時にナイロンタオルなどでゴシゴシこする行為
  • 特徴:境界が不明瞭な茶色〜黒色のシミ
背中以外にも、肩甲骨や胸周辺など、強くこすり洗いをしがちな部位にできやすいシミです。

お腹やバスト:皮膚と下着や衣服の摩擦

お腹にできたシミ

お腹にできる主なシミの種類

摩擦黒皮症

  • 原因:下着や衣服による摩擦
  • 特徴:初期は茶色で、摩擦などの刺激が続くと黒くなり治りづらくなる
強い刺激ではなくても、毎日摩擦を繰り返すことで炎症が起き、色素沈着を招きます。例えばブラジャーのサイズが合っていない、ワイヤーが痛いといったこともバストの皮膚への刺激になり、シミにつながることがあります。また年齢を重ねるとともに、目立ちやすくなります。

病気の疑いがあるシミ

日光角化症ができた肌

シミを放置しておくと増えたり濃くなったりするほか、脂漏性角化症と呼ばれるイボや、日光角化症につながる可能性があります。特に注意しなければならないのが日光角化症です。
日光角化症は、長年の紫外線ダメージの蓄積が原因とされる皮膚の病気で、皮膚がんの初期症状と考えられています。日光角化症から皮膚がんになるタイミングは分からないため、放置せずに早めに治療することが大切です。

種類別!体にできたシミの改善方法

体にできたシミの改善方法は種類によって異なります。セルフケアのみでシミを改善させるのは難しく、間違ったケアは悪化につながる恐れも。体にできたシミの改善方法を種類別に解説します。

老人性色素斑

老人性色素斑のある肌

老人性色素斑を短期間で改善するには、医療機関でレーザー治療を受けるのが効果的です。デメリットとしては、レーザー照射後に患部がかさぶたになるダウンタイムがあることです。ダウンタイムの数日間は患部に保護テープを貼っておく必要があります。
その他、ハイドロキノン外用薬を処方される場合も。ハイドロキノンにはメラニンの生成を抑制する効果があり、レーザー治療との併用で、より効果的なシミ改善が期待できます。老人性色素斑と光線性花弁状色素斑は、基本的に同じシミのタイプなので治療法は一緒です。
また老人性色素斑の場合、グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)配合の化粧品を使ったセルフケアで改善する可能性があります。グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)は、第三者機関のヒト臨床試験でシミを薄くする効果が確認された先進的な成分です。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着のある肌

医療機関では炎症後色素沈着の治療に、レーザーや治療薬を使用します。治療薬はハイドロキノン外用薬の他、肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)を促進する効果があるトレチノインが併用される場合も。ターンオーバーとともにメラニンが排出されやすくなります。
老人性色素斑と同様に、炎症後色素沈着もグリセナジーMK(オゾン化グリセリン)配合の化粧品を使ったセルフケアで改善する可能性があります。また、改善には炎症を鎮める必要もあるため、日常生活の中で患部に刺激を与えないことが大切です。

摩擦黒皮症

背中に摩擦黒皮症のある女性と虫眼鏡

摩擦黒皮症の場合、医療機関ではレーザーや治療薬の他、ケミカルピーリングによる治療が行われます。ケミカルピーリングは、肌に専用の薬剤を塗り、古い角質を取り除く施術。肌のターンオーバーを促進させる効果があります。治療薬はハイドロキノン外用薬の他、ビタミンEやL-システインなどの内服薬が用いられます。
セルフケアで気を付けることは、体を洗う際にナイロンタオルの使用を中止し、肌をこすり過ぎないようにすることです。また体を締めつけない衣服、肌に合う素材の衣服を選ぶように心がけましょう。

そばかす

そばかすのある肌

そばかすはセルフケアでは改善が困難なため、医療機関で治療するのが基本です。医療機関のそばかす治療は、レーザー、外用薬(ハイドロキノン)、内服薬(ビタミンCやビタミンE、L-システインなど)が中心となります。
ただし、そばかすは一度治療で改善しても、生活習慣が原因で再発する可能性があります。治療後はセルフケアで予防に努めましょう。
こちらの審断サイトで、今あるシミの種類や対処法をチェックしてみませんか。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

シミはシミ取りレーザーとセルフケアどちらで対策すべき?

シミは種類によって適切な対策方法が異なりますが、大きく分けて『シミ取りレーザー』と『セルフケア』の2つの方法があります。シミ・コンシェルジュが行ったシミ対策に関するアンケート調査では、以下のような結果となっています。

調査概要:シミ対策に関するアンケート調査
調査期間:2022年9月1日~2023年2月28日
調査人数:5,673名
調査方法:インターネット調査(株式会社メディプラス製薬)
シミを対策したい人の多くが、美白系化粧品などを使用してセルフケアでの改善を目指していることがわかります。つまりそれは、病院やクリニックで診てもらうことなく、シミの状態を自分で判断している人が多いということでもあります。

しかし、上記で紹介したように実はシミにはたくさんの種類があるため、正しいケアができていない可能性がございます。そのため、まずは『シミ審断』でご自身のシミを種類を特定し、種類に応じて効果が見込めるケア選びから始めましょう。

これ以上体のシミを増やさないための予防法

肩に日焼け止めで太陽マークを描いた女性

シミを改善できたとしても、その後のケアを怠れば、また増える場合があります。特に体のシミは顔よりも気付きにくいため要注意です。新たなシミを増やしたり、悪化させたりしないために、以下の予防法を普段の生活で意識してみてください。

一年中紫外線から肌を守る

顔と同様に体のシミを増やさないためには、紫外線対策が重要です。日焼け止めをこまめに塗ることを基本として、日傘やアームカバー、手袋、UVカット加工の衣服などを活用し、紫外線から肌を守ってください。
海水浴や屋外プールに出かけた際は、海やプールからあがったらタオルをかけるか、ラッシュガードを着用して日陰で休みましょう。また、泳いだ後は日焼け止めが流れ落ちているため、塗り直すのを忘れてはいけません。体全体に塗り直すのが難しい場合は、スプレータイプを使用するのもおすすめです。

食べ物からシミに効果的な成分を摂取する

体の外側だけでなく、内側からのケアも大切です。栄養バランスの偏りは、肌のターンオーバーが乱れる原因となります。たんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂りながら、シミ予防に効果的な栄養素を摂取するのがおすすめです。シミ予防に効果的な栄養素と含まれる食べ物には以下のようなものがあります。
成分名期待できる効果含まれる食べ物
ビタミンCメラニンの生成を抑制、無色化する働きレモン・イチゴ・キウイ・アセロラ、ブロッコリーなど
ビタミンAターンオーバーを促進させる働き小松菜・ニンジン・レバー・チーズ・卵など
ビタミンEビタミンCの働きをサポートする他、血行促進作用ほうれん草・カボチャ・ナッツなど

ストレスを溜め込まない

ストレスによりホルモンバランスが崩れると、ターンオーバーが乱れ、シミができやすくなります。ストレスをゼロにするのは難しいものですが、溜め込まないようにしていきましょう。
ストレスを軽減させる方法として、アロマが効果的です。ラベンダーやベルガモットの香りで気持ちを落ち着かせてリラックス。またラベンダーの精油*を使ったマッサージは、疲労回復の効果が期待できます。

*精油:天然成分100%の揮発性芳香物質

その他、ストレスの原因が何なのか、紙に書きだしてみるのもおすすめです。例えばSNSでの人とのコミュニケーションがストレスになっていると分かったら、アプリを開かないようにするなど、原因から一旦離れてみると良いかもしれません。

良質な睡眠をとる

良質な睡眠がとれると、肌のターンオーバーが整いやすくなり、メラニンの排出が促されます。睡眠中は肌のターンオーバーに欠かせない成長ホルモンが分泌されるため、夜更かしせず6~8時間の睡眠をとることが理想的です。寝つきをよくして良質な睡眠をとるために、以下のことを心がけてみてください。
  • 入浴は就寝90分前までに済ませる(寝る直前の入浴は寝つきの妨げに)
  • 遅い時間のカフェインの摂取は控える(カフェインの覚醒作用は3時間程度持続)
また、夕食後までに軽い有酸素運動をすると、適度な疲労を感じられ、眠りにつきやすくなるのでおすすめです。

体のシミは放置すると増える!今すぐ対策を始めよう

体に白い布をまとった女性

体のシミも顔と同様、ケアをしないまま放置すると増えてしまいます。ですが、きちんと対策すれば、できてしまったシミも改善しますし、新たにできないように予防もできます。体もシミが目立たない肌を目指して、今すぐ対策を始めましょう。
まずはシミ審断サイトで、今あるシミの種類をチェックしてみましょう。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

・所属学会
日本抗加齢学会/日本麻酔科学会/日本オーソモレキュラー医学会/国際オーソモレキュラー医学会/
国際抗老化再生医療学会/臨床水素研究会/日本東洋医学会正会員
・経歴
2007年山梨大学医学部卒業、その後国際医療センター国府台病院で初期研修。研修後は日本医科大学麻酔科に入局し勤務。
その後大手美容クリニック勤務ののち、一般皮膚科、美容皮膚科などの勤務、院長勤務などを経て現在はGINZA Zen禅クリニック院長。
人が持つ本来の美しさを引き出すことをモットーに、たくさんの患者の様々な皮膚と真剣に向き合う。

- 【 医療法人社団禅銀座禅クリニック】あなたの美のかかりつけ医に