シミの改善方法と予防方法。対策できるおすすめのアイテム3選も紹介

シミの改善や予防には、化粧品の使用や薬の内服・皮膚科での治療などさまざまな方法があります。ただし、シミの種類や目的によって、必要となる成分や対策方法が異なるので要注意。この記事では、それぞれのシミに合った改善方法と目的別のおすすめのアイテム、そしてシミ対策に有効な成分やシミの予防法について紹介します。

シミの種類によって対策が違う

シミの種類一覧
シミの原因は、紫外線や生活習慣・加齢などさまざまあり、それぞれできるシミの種類も違います。効果的にケアするには、種類に合った対策を行うことが重要です。もし自分のシミの種類がわからない場合は、下記の記事などを参考に種類を見分けることから始めてみましょう。

【シミ対策】できてしまったシミを改善する方法

たくさんの化粧品
シミの対策には予防と改善があります。できてしまったシミを改善したい場合は、種類に合った対策をおこなわないと効果が十分に発揮されません。ここではできてしまったシミの主な改善方法と、効果が出やすいシミの種類を紹介します。

化粧品

化粧品・医薬部外品の成分は、一部を除きほとんどが予防成分です。ただし、紫外線が主な原因の一般的なシミである「老人性色素斑」と、怪我やニキビなどの炎症が原因となる「炎症後色素沈着」は、化粧品での改善が期待できます。改善に効果が期待できる成分はグリセナジーMK(オゾン化グリセリン)、予防ではビタミンC誘導体・プラセンタエキス・トラネキサム酸・リノール酸S・レチノールなどが有効とされています。

薬・サプリの内服

女性ホルモンが大きく関係する「肝斑」は、薬の内服が主な改善方法です。なかでも効果が高いとされているのがトラネキサム酸の服用です。併せて、シミの元となるメラニンを還元する働きのあるビタミンCも一緒に摂取すると、より効果が期待できます。

レーザー治療

「そばかす」や、肌の盛り上がりがある「脂漏性角化症」、肌の真皮層にできる「後天性メラノサイトーシス」などのシミは、皮膚科での治療が必要となります。その他の種類のシミでも、早期にシミを消したい人や、確実にシミが消えるのを目指している人なども、一度専門医のカウンセリングを受けるのがおすすめです。皮膚科での代表的な治療はシミ取りレーザーですが、種類によってさまざまな治療法があるので、クリニックで自分に合った方法を相談しましょう。
もし今あるシミの種類の見分けに悩んだら、こちらのシミ審断も活用してみてください。いくつかの質問に答えるだけで、シミの種類や改善方法を知ることができます。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

シミ予防におすすめなスキンケア方法

顔にクリームを塗る女性
日々のスキンケアを適切に行うと、化粧品などの成分が浸透しやすくなります。 シミ対策に特化した化粧品の選び方と、基本的なスキンケアの手順を解説します。

クリームや美容液など化粧品の選び方

シミ対策で化粧品を選ぶ場合は、成分表示を慎重に確認しましょう。なぜなら将来のための予防か、今あるシミを薄くしたいのかなど、目的によって効果のある成分が異なるからです。どちらを優先すべきか迷った場合や、どちらも対策したい場合には、それぞれに効果のある成分を複数配合しているものを選ぶのがおすすめです。
なお、シミ対策で有効とされる美容成分については、こちらの記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。
また、成分以外にも重視したいのがテクスチャーです。シミ対策では効果を感じるまでに、最低でも1ヵ月は同じ物を使い続ける必要があります。そのため、使い心地や肌に合うかなどもチェックしておきたい項目です。

スキンケアの手順と化粧品を使うタイミング

以下が基本的なスキンケアの手順とポイントです。ぜひ意識して実践してみてくださいね。
  1. 洗顔:優しく丁寧に、摩擦は避ける
  2. 化粧品でシミケア:化粧水→美容液の順番が一般的
  3. 保湿ケア:乳液やクリームを全顔に塗ったあと、気になる部分にはさらに重ね付けするのがおすすめ

シミ対策におすすめのアイテム3選

サプリを飲む女性
市販で購入できるシミ対策アイテムを、目的ごとに集めました。アイテム選びに悩んだら参考にしてください。

肝斑に効く「トランシーノⅡ」/ 第一三共ヘルスケア

「肝斑」を改善する効果が認められたOTC医薬品(一般用医薬品)。「肝斑」の対策として有効なトラネキサム酸以外にも、シミ全般の予防に効果が期待できるビタミンCやL-システインも配合しています。8週間で「肝斑」の改善を目指せます。

シミ・そばかす改善に「ハイチオールC ホワイティア」 / エスエス製薬

シミの元となるメラニンを無色化するビタミンC、さらに滞っているメラニンの排出を促すL-システインを配合し、シミを薄くしていく内服薬です。他にも、肌代謝に欠かせないパントテン酸カルシウムをハイチオールCシリーズの中で最も多く配合しています。

色素沈着を緩和「ホワイティフル」 / 至誠堂製薬株式会社

ビタミンCとL-システイン配合の内服薬。日焼けやかぶれなどで沈着したメラニンを分解するだけでなく、新たなメラニンの生成も抑制します。さらにビタミンB2とB6が肌のターンオーバー(生まれ変わりのサイクル)を改善するため、シミ予防にも効果があります。

シミ対策に有効な医薬品の成分解説

瓶に入った複数のサプリ
シミ対策で有効とされる成分を、外用・内服それぞれ一覧で紹介します。人によっては副作用が起こる可能性もあるので、しっかり確認しておきましょう。

外用薬の主な成分の特徴とデメリット

まずはシミに効果があるとして、外用薬によく配合されている成分の働きや特徴と、考えられるデメリットです。
成分特徴デメリット
トラネキサム酸メラニンを活性化させる情報伝達物質をブロック。シミが薄くなっても、同じ場所に塗り続けねばならない。
ハイドロキノンチロシナーゼ(メラニンを作り出す酵素)の働きを抑制。高い美白効果が報告されている。濃度が高いと肌にひりひり感・かぶれなどの副作用が現れる場合がある。アレルギーを起こしやすい。
エナジーシグナルAMP肌のターンオーバーを促進する。シミが薄くなっても、同じ場所に塗り続けねばならない。
ビタミンC誘導体メラニンの生成を抑える・還元する。シミが薄くなっても、同じ場所に塗り続けねばならない。

内服薬の主な成分の特徴とデメリット

次にシミ対策としてよく挙げられる、内服薬に配合されている成分の働きや特徴と、起こり得る副作用です。
成分特徴デメリット
トラネキサム酸メラニンの活性化を抑止、抗炎症作用による美白効果がある。可能性は低いが、皮膚の痒み・食欲不振・悪心・嘔吐・下痢・眠気などが起こり得る。長期の内服は血栓症などのリスクが上がる。
ビタミンCメラニンの生成を抑える・還元する。副作用が起こる可能性はきわめて低い。吸収されなかったビタミンCが下痢や腹痛などの胃腸障害を引き起こすことがある。
L-システイン
肌のターンオーバーを促す。ビタミンCと合わせて服用するとより効果的。
可能性は低いが、まれに悪心・下痢・口渇・腹痛などの症状が現れることがある。過剰に摂取するとインスリンの分泌を阻害し、糖尿病を悪化させる恐れがある。
ビタミンE肌のターンオーバーを促進、抗酸化作用も有り。便秘、胃部不快感などが現れる場合がある。
外用、内服は医師に従って用法、用量をしっかり守ってください。

【シミ予防】新たなシミを作らないための対処法

スプーンに乗ったサプリと野菜
最後に、新たなシミを作らないための予防法を紹介します。シミの改善策と併せておこなうとより効果的なので、できることから取り入れてみてください。

美白化粧品を使用する

美白有効成分が配合されている化粧品を使用すれば、日々のスキンケアをしながらシミ予防もおこなえます。主に効果的とされているのがアルブチン・プラセンタエキス・トラネキサム酸・ビタミンC誘導体・グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)といった成分です。同時に、紫外線対策を怠らないことも大切です。日焼け止めクリームは夏場だけでなく、年間を通して使用しましょう。

規則正しい生活習慣を心がける

睡眠中に肌の新陳代謝がおこなわれるので、夜更かしは禁物です。他にも運動不足や過度なストレス、飲酒・喫煙なども肌のターンオーバーを遅らせる原因となり得ます。

食べ物やサプリで美白成分を摂取する

食事は栄養バランスが重要です。特にシミ予防にはビタミンCやビタミンEを意識して摂取すると良いでしょう。主にブロッコリー・キウイ・ナッツ類・アボガド・鮭などに多く含まれています。食べ物で摂るのが難しいという人も、サプリなら手軽に補うことができます。

シミの対策には種類と成分を知ることが大事

頰に手を添えて微笑む女性
シミの種類や有効な成分を知れば、より早くシミを改善することができます。ただし悩んだら皮膚科医に相談することも検討してくだいね。その前にまずは今あるシミの種類を知りたいという人には、こちらのシミ審断がおすすめです。いくつかの質問に答えるだけで、自分のシミタイプや対処法を知ることができます。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

・所属学会
日本抗加齢学会/日本麻酔科学会/日本オーソモレキュラー医学会/国際オーソモレキュラー医学会/
国際抗老化再生医療学会/臨床水素研究会/日本東洋医学会正会員
・経歴
2007年山梨大学医学部卒業、その後国際医療センター国府台病院で初期研修。研修後は日本医科大学麻酔科に入局し勤務。
その後大手美容クリニック勤務ののち、一般皮膚科、美容皮膚科などの勤務、院長勤務などを経て現在はGINZA Zen禅クリニック院長。
人が持つ本来の美しさを引き出すことをモットーに、たくさんの患者の様々な皮膚と真剣に向き合う。

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