鼻にできたシミを今すぐ改善したい!適切な治療やセルフケアまで紹介

鼻は顔の中でもシミができやすく、シミが目立ちやすいパーツです。一口に鼻のシミと言っても、シミにはいくつかの種類があります。自分の鼻にできたシミの種類を知り、それに応じた治療やスキンケアを行えば改善が期待できるでしょう。この記事では、鼻にできるシミの種類や原因、改善方法、悪化させない方法を解説します。

【できやすさ順】鼻にできるシミの種類

鼻にできるシミには、いくつか種類が存在します。多くは老人性色素斑と炎症後色素沈着ですが、その他のシミと合わせて特徴を見てみましょう。シミのできやすさ順に並べたので、参考にしてみてください。

1.老人性色素斑

老人性色素斑の写真とイラスト
  • 鼻周辺でできやすい箇所・・・鼻筋
  • 鼻以外でできやすい箇所・・・頬、こめかみなど
  • 見た目・・・茶色
  • 原因・・・紫外線や加齢が原因でできる。加齢とともに濃くなりやすい。

2.炎症後色素沈着

炎暑後色素沈着の写真とイラスト
  • 鼻周辺でできやすい箇所・・・鼻筋、鼻根
  • 鼻以外でできやすい箇所・・・ニキビや傷跡がある場所
  • 見た目・・・褐色でムラがある。
  • 原因・・・ニキビや傷による炎症が起きた後にできる茶色いシミ。メガネをかけている人はメガネが接触している部分にできることもある。

3.肝斑

肝斑の写真とイラスト
  • 鼻周辺でできやすい箇所・・・鼻の下
  • 鼻以外でできやすい箇所・・・頬、こめかみなど
  • 見た目・・・茶色。左右対称に広がってできる。
  • 原因・・・摩擦やホルモンバランスの崩れが原因でできる。

4.そばかす

そばかすの写真とイラスト
  • 鼻周辺でできやすい箇所・・・鼻の頭、鼻根
  • 鼻以外でできやすい箇所・・・両頬
  • 見た目・・・粒状で茶色い。左右対称にできる。
  • 原因・・・遺伝で幼少期から現れる人が多い。

5.後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

後天性メラノサイトーシスの写真とイラスト
  • 鼻周辺でできやすい箇所・・・小鼻
  • 鼻以外でできやすい箇所・・・頬
  • 見た目・・・青〜黒色の粒状。左右対称にできる。
  • 原因・・・不明。真皮に色素沈着してできるシミで、肝斑やそばかすと間違われやすい。
下記のサイトで、簡単な質問に答えるだけで今ある鼻のシミの種類を審断できます。ぜひチェックしてみてください。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

鼻にシミができる原因

鼻を指さす女性
鼻にできるシミには、いくつかの原因が考えられます。後にシミを改善する方法や悪化させない方法を解説しますが、その前にどんな原因があるのかを知っておきましょう。

紫外線によるダメージ

シミの主な原因は紫外線によるダメージです。紫外線を浴びた肌は、ダメージから守るためにメラノサイトが活性化し、シミの元となるメラニンを過剰生成します。長期的に紫外線を浴び続けると、その分メラニンも生成され続けるため、薄かったシミが徐々に濃くなります。
紫外線によるダメージでできる主なシミが老人性色素斑です。このほか炎症後色素斑やそばかす、肝斑も紫外線を浴びると悪化しやすくなります。特に、鼻は顔の高い位置にあって日光があたりやすく、シミができやすいため注意が必要です

防御反応によるメラニンの過剰生成

皮脂が多く角栓ができやすい鼻は、毛穴が詰まりニキビもできやすいパーツです。ニキビが悪化して肌の炎症が続くと、肌を守るためにメラニンが過剰に生成され、シミの原因になります。やけどによる炎症もシミの原因になるので、コテやアイロンを使う人は気を付けてくださいね。
その他、摩擦も肌の大敵です。「メイクをする時に擦る」「強い力で顔のセルフマッサージをする」「ナイロンタオルでゴシゴシ擦る」といった行動は肌の刺激となり、メラニンが過剰に生成される原因になります。

ターンオーバーのサイクルの乱れ

通常であれば生成されたメラニンは、ターンオーバー(細胞の生まれ変わり)によって肌の外側へ排出されます。しかしターンオーバーが乱れ、メラニンが排出されにくくなると、肌の内側で色素沈着してシミになります

そばかすは遺伝の可能性も

鼻のシミがそばかすなら、遺伝が原因の可能性も。そのため、家族で同じようなシミが見られる場合があります。そばかすは雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれ、幼少期から現れるケースが多く、思春期頃に目立ちやすくなります。人によっては思春期を過ぎた頃から、徐々に薄くなっていくケースもあるようです。

シミによって違う!鼻のシミを改善する方法

できてしまった鼻のシミを薄くするには、医療機関で治療を受けるのが効果的です。セルフケアは医療機関での治療よりも効果を実感するのに時間がかかりますが、正しいケアを行えば改善する可能性があります。こちらではできてしまった鼻のシミを薄くする方法を解説します。

医療機関でレーザー治療などを受ける

シミ治療用の機械
鼻にできたシミをなるべく早く治したい人は、医療機関で治療を受ける選択肢があります。シミの種類に合わせて、レーザーやフォトフェイシャルなど機械を使ったシミ治療を受けられます。その他、内服薬や外用薬を用いた治療が行われることもあります。
<レーザー治療>
一回の治療でシミが改善することもありますが、数回の施術が必要な場合も。また、シミの種類を見誤った治療が行われると悪化するおそれがあります。なかでも、肝斑はレーザーを照射すると悪化しやすいシミとされているので、注意が必要です。

 

レーザー治療がおすすめのシミの種類:老人性色素斑、炎症後色素沈着、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

<内服薬・外用薬>
内服薬ではメラニンの生成を抑制する効果があるビタミン剤やトラネキサム酸、外用薬では美白効果があるハイドロキノンクリームなどが処方され、肌の内側と外側からシミの改善を目指します。ただし、内服薬で処方されるトラネキサム酸には痒み、湿疹、吐き気、食欲不振などの副作用が出る場合がまれにあります。

 

内服薬がおすすめのシミの種類:老人性色素斑、炎症後色素沈着、肝斑

シミのケアに適した化粧品を取り入れる

並べられた化粧品のボトル

シミの種類によっては、グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)配合の化粧品を使ったスキンケアで改善する可能性があります。グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)はメラニンを分解する働きがあり、シミを薄くする効果を期待できる成分です。また肌に適度な酸化ストレスを与えることにより、ターンオーバーを活性化する働きもあります。
その他に、美白化粧品(医薬部外品)を用いてケアする方法もあります。ただし、効果はあくまでシミの予防に留まり、改善はあまり見込めません。美白化粧品(医薬部外品)には、シミを予防するアルブチンやリノール酸、コウジ酸といった美白有効成分が配合されています。これらの成分はメラニンの生成を抑制する働きがあり、新たなシミができたり、今あるシミが濃くなったりするのを予防する効果が期待できます。
グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)配合の化粧品で改善が期待できるシミ:老人性色素斑、炎症後色素沈着

ターンオーバーを促す

ストレッチをする女性
睡眠不足や血行不良、角質肥厚などでターンオーバーが乱れているとメラニンの排出が停滞します。ターンオーバーを整えるには、なるべく6~8時間睡眠を心がけるようにしましょう。睡眠時間が確保できない人は、寝つきをよくして深く眠ることを意識してください。寝る前の照明を暗くしてリラックスする、ベッドにスマホを持ち込まないようにするのがおすすめです。
運動不足も血行不良を招くので注意が必要です。いつもより多めに歩く、動くといったことから始めてみてください。また肌のゴワつき、くすみがある時は、角質肥厚の可能性があります。擦るタイプ以外のピーリング石鹸などを使って、優しく角質ケアを行うのがおすすめです。
ターンオーバーの促進で改善が期待できるシミ:老人性色素斑、炎症後色素沈着

鼻のシミを悪化させない方法

シミが一度できてしまうと改善に時間がかかります。そのため、普段からシミを増やさない、悪化させないために予防することが大切です。鼻のシミを悪化させない方法を解説します。

なるべく紫外線を浴びないようにする

紫外線対策グッズ
シミの原因となる紫外線から肌を守ることが大切です。シミを悪化させないためには、一年を通して紫外線対策を徹底的に行いましょう。なかでも日焼け止めを塗るのは、紫外線対策の基本。2~3時間おきに塗り直すのが効果的です。頻繁に塗り直しができない場合は、UVカット効果があるファンデーションをメイク直しに使用するのがおすすめ。日傘や帽子、サングラスなどの紫外線対策グッズも上手に活用しましょう。

できたニキビを無理矢理つぶさない

鼻の下にできたニキビを触る女性
ニキビを無理矢理つぶしたり、気になって手で触ったりすると悪化するおそれがあります。炎症後色素沈着のように、ニキビ跡がシミになる場合も。跡が残らないように、ニキビができても触らないことを心がけましょう。

肌への摩擦を軽減する

洗顔する女性
メラニンが生成される原因の一つである摩擦。肌に刺激を与え続けていると、シミが新たにできたり、悪化したりする場合があります。シミを悪化させないためには、洗顔やスキンケア、マッサージを行う際、肌をゴシゴシ擦らないようにしましょう。泡立てネットでふんわりとした泡を作って洗顔すると、摩擦を抑えられます。また、頬杖をつくなど顔を触る癖がある人も、気づいた時にやめるように注意してみましょう。

肌をしっかり保湿する

鏡の前で保湿ケアをする女性
シミ予防に保湿ケアは欠かせません。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、紫外線の影響を受けやすくなります。肌の乾燥を防ぐために、毎日化粧水や乳液を使ってしっかり保湿ケアを心がけましょう。乾燥はターンオーバーが乱れる原因にもなります。保湿ケアを心がけるとターンオーバーが整いやすくなるため、シミの悪化も防げます。

鼻にできたシミを改善して、自信の持てる肌を目指そう

鼻に指を当て目を瞑る女性
鼻はシミができやすいパーツで、できると目立ちやすいため、早めの対処をおすすめします。紫外線から肌を守るなどのシミ対策をして、しっかり予防もしていきましょう。鼻にできたシミを改善すれば、自分の肌に自信が持てるようになるはずです。
今あるシミの対処法が知りたい人は、シミ審断サイトもぜひチェックしてみてください。シミの種類ごとの改善に向けたアドバイスを得ることができます。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

・所属学会
日本抗加齢学会/日本麻酔科学会/日本オーソモレキュラー医学会/国際オーソモレキュラー医学会/
国際抗老化再生医療学会/臨床水素研究会/日本東洋医学会正会員
・経歴
2007年山梨大学医学部卒業、その後国際医療センター国府台病院で初期研修。研修後は日本医科大学麻酔科に入局し勤務。
その後大手美容クリニック勤務ののち、一般皮膚科、美容皮膚科などの勤務、院長勤務などを経て現在はGINZA Zen禅クリニック院長。
人が持つ本来の美しさを引き出すことをモットーに、たくさんの患者の様々な皮膚と真剣に向き合う。

- 【 医療法人社団禅銀座禅クリニック】あなたの美のかかりつけ医に