40代のシミに効く方法とは?原因別の対処法とマスクによるシミの対策も紹介

シミの原因として有名なのは紫外線です。最近では、外出時に手放せないマスクまでもがシミに影響を与える場合も。この記事では原因別のシミの種類と対処法、そしてマスクが原因のシミ対策も紹介しています。シミに効く対処法を生活に取り入れたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

【原因別】シミに効く対処法①紫外線

太陽とサングラス
まずは代表的なシミの原因の1つである、紫外線によるシミの種類や対処法などを紹介します。その他のシミでも紫外線対策は基本となりますので、目を通しておいてくださいね。

紫外線によってできるシミの種類

紫外線が主な原因となるシミが「老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)」です。境界線がはっきりした褐色〜黒っぽい色味をしているのが特徴で、大きさはさまざま。紫外線のあたりやすい頬骨に出現することが多いですが、手や腕にできることもあります。
また他にも、紫外線の影響を受けやすいのが「雀卵斑(じゃくらんはん)」です。これは一般的にソバカスと呼ばれる種類で、茶色の小さな斑点が鼻や頬の辺りに現れます。本来は遺伝的な要因が強いですが、紫外線の影響で現れたり悪化したりすることがあります。
もしシミの種類に悩んだら、こちらのシミ審断ページなども活用してみてください。

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紫外線によるシミの予防法

紫外線を防ぐには、まずは日焼け対策が必須です。日焼け止めや帽子・サングラスなどで、日頃からUVケアを欠かさないようにしましょう。併せて、バランスの取れた食生活を意識するとより効果的です。野菜中心のメニューが理想ですが、難しい場合はサプリで補うこともできます。ただし取り過ぎは良くありませんので、サプリの摂取目安は守ってくださいね。
シミ予防として積極的に摂取したい栄養素は、メラニンの生成を抑える効果があるとされるビタミンC。含まれている食材は、イチゴやレモン・アセロラ・ブロッコリーなどです。そしてアーモンドなどに含まれる、ビタミンCの働きを助けてくれるビタミンEも一緒に摂ると、さらなる効果が期待できます。その他、ほうれん草・ニンジン・レバー・卵黄などに含まれているビタミンAは、メラニンの生成を促進する活性酸素の働きを抑えてくれると言われています。

紫外線によるシミに効く対処法

紫外線によるシミとして最も多い「老人性色素斑」であれば、化粧品での改善が期待できます。化粧品において効果が期待される成分は、グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)・ビタミンC誘導体・プラセンタエキス・トラネキサム酸・リノール酸S・レチノールなどが代表的なものになります。また服用タイプのシミ対策の医薬品も有効です。ちなみに美白有効成分が配合された化粧水や、美容液がシミに効くというイメージがありますが、実際はすべて予防を目的としたものですので、既にできてしまったシミには効果は発揮されません。
その他、皮膚科でレーザー治療を受けるという手段もあります。しかしレーザー治療で逆にシミが濃くなったという事例もありますので、医師としっかり相談して慎重に行ってください。

【原因別】シミに効く対処法②ニキビ・傷跡など

肌荒れに悩む女性
ニキビを潰すと、シミになると聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。なぜニキビや傷跡がシミになるのか、そのメカニズムとニキビや傷跡をシミにしないための予防と対処法を紹介します。

ニキビ・傷跡によってできるシミの種類

ニキビや傷の跡にできるシミが「炎症後色素沈着」です。ニキビや虫刺され、怪我や火傷をした部分が炎症を起こし、シミの元となるメラニンが正常に排出されず、そのまま色素沈着してシミのように残ってしまいます。
こちらも判断に迷ったら、以下のシミ審断をご活用ください。

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ニキビ・傷跡をシミにしないための予防法

ニキビは潰すとシミになりやすいので、過剰に触らないようにしましょう。また炎症を起こした場所に紫外線があたると、色素沈着しやすくなります。そのため、この場合のシミにも紫外線対策は重要です。

ニキビ・傷跡のシミに効く対処法

炎症後色素沈着の場合は、お肌の生まれ変わり(ターンオーバー)でしだいに消えることが多いです。ただし加齢に伴ってターンオーバー機能が低下していくため、放っておかずにケアすることをおすすめします。また色素沈着した部分に紫外線を浴び続けると、色が濃くなることがあるため紫外線対策も欠かかさずに。
早くシミを薄くしたい場合には、塗り薬や飲み薬で対応できる可能性があります。ハイドロキノンが含まれた軟膏・クリームや、ビタミンC内服薬が炎症後色素沈着の治療に効果が期待できます。しかし、ハイドロキノンは接触皮膚炎を起こしやすいので、どの化粧品も必ずパッチテストをしてから使用するのがおすすめです。また、症状がひどい場合には、皮膚科で相談して自分に合ったものを処方してもらいましょう。

【原因別】シミに効く対処法③ホルモンバランスの乱れ

頭に手を添える女性
外部からの刺激だけでなく、ホルモンバランスの乱れなど内部の変化がシミの原因になることもあります。その場合のケアは紫外線対策だけでは不十分です。適切にケアするために、ホルモンバランスが影響してできるシミの特徴や対処法を紹介します。

ホルモンバランスが影響するシミの種類

30〜40代の女性に特によく見られるのが「肝斑(かんぱん)」です。頬や鼻・口・額などに左右対象に現れるのが特徴で、女性ホルモンが大きく関係していると言われています。そのため妊娠中やピル服用中にも現れやすいです。また紫外線の影響を受けることもあるので、複合的なケアが必要となります。
ご自身での判断が難しい場合は、以下のシミ審断ページで確認してみましょう。

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ホルモンバランスの影響によるシミの予防法

疲労やストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れ、シミができやすくなります。予防するためには適度な運動がおすすめです。適度な運動をすると気持ちが前向きになります。また睡眠をしっかりとり、マッサージやストレッチを取り入れて体をリラックスさせるのも良いです。ただしマッサージの際は、強く擦るとお肌に刺激を与えてしまうので、優しく指圧をするなど摩擦が少ない方法で行うようにしてください。

ホルモンバランスの影響によるシミへの対処法

「肝斑」は飲み薬で改善が期待できます。飲み薬は、トラネキサム酸とビタミンCが有効とされています。また紫外線によって濃くなることがあるため、再発・悪化を防ぐには紫外線対策も併せて行いましょう。シミ治療として有名なレーザーは「肝斑」の改善には向かず、悪化してしまう可能性があるので注意が必要です。

マスクがシミの原因に?着用時にできるシミ対策

マスクと化粧品
毎日の生活でマスクを着けるようになってから、シミが気になり始めたという声もあります。実はマスクによる肌へのダメージがシミの原因となることも。肌へのダメージを与えにくいマスクの選び方と着け方を紹介します。

マスクがシミの原因になる理由

マスクを着ける肌との摩擦が生じ、シミの元となるメラニンが発生して「炎症後色素沈着」や「肝斑」の悪化を引き起こす原因となります。さらに肌がダメージを受けた状態が続くと、角質層のバリア機能が低下し、乾燥の原因にも。肌が乾燥するとターンオーバーのサイクルが乱れるため、肌荒れだけでなくシミもできやすくなります。
またマスクをしているからと油断して、日焼け対策が甘くなってしまう人も多いです。UVカット機能のない通常のマスクでは紫外線は防げません。

シミを防ぎやすいマスクの選び方

マスクには平面・立体・プリーツ状などいくつかの形状がありますが、肌の摩擦が起きにくいのは立体タイプと言われています。また材質もさまざまあり、ウィルス対策には不織布マスクが効果的とされていますが、ものによっては硬く、肌に刺激を与えてしまう場合があります。肌への負担を軽減するという面では、乾燥に強いシルク繊維や、やわらかい肌触りのコットン100%がおすすめです。また抗菌機能のあるマスクは肌への刺激が強すぎることもありますので、特に敏感肌の人は注意しましょう。

シミを防ぎやすいマスクの着け方

マスクをつける前に、保湿クリームやジェルなどを塗っておくと乾燥が防げます。美白成分も入っているものなら、シミ対策になお良しです。併せて日焼け止めを塗って、紫外線対策も忘れないようにしてくださいね。
マスクをつける際には、マスクの裏表を確認しましょう。間違ってつけると、余計に肌に負担がかかってしまいます。外す際には肌に擦れないように、ゆっくりと外すことも大事です。

シミの原因を知って適切なケアを行うことが大切

スキンケア用品の入れ物
一口にシミと言っても種類はさまざま。間違ったケアをしてしまうと、シミに効くどころか却って症状を悪化させてしまう可能性もあります。まずは肌の状態を確認して、ご自身に合ったケアを見つけてくださいね。
もし対処法に悩んだら、以下のシミ審断がおすすめです。いくつかの質問に答えるだけで、あなたのシミタイプと対処法が分かります。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

・所属学会
日本抗加齢学会/日本麻酔科学会/日本オーソモレキュラー医学会/国際オーソモレキュラー医学会/
国際抗老化再生医療学会/臨床水素研究会/日本東洋医学会正会員
・経歴
2007年山梨大学医学部卒業、その後国際医療センター国府台病院で初期研修。研修後は日本医科大学麻酔科に入局し勤務。
その後大手美容クリニック勤務ののち、一般皮膚科、美容皮膚科などの勤務、院長勤務などを経て現在はGINZA Zen禅クリニック院長。
人が持つ本来の美しさを引き出すことをモットーに、たくさんの患者の様々な皮膚と真剣に向き合う。

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