目尻にあるシミを薄くしたい!目の周りの繊細な肌に適した改善方法を紹介

目尻や目の周りは紫外線などの刺激を受けやすく、シミができやすい部位です。目の周りにできるシミにはいくつか種類があり、それぞれに合ったケアを行うことで改善が期待できます。ただし、目の周りの皮膚は繊細なので気を付けるべきことも。この記事では、目尻や目の周りにできるシミの種類や改善方法、ケアを行う際の注意点を紹介します。

目の周りにシミはできやすい?

鏡を見ながら指で目元を押さえる女性
目尻などの目の周りは、シミができやすい条件が揃っています。ここでは、目の周りにシミができやすい理由を探ります。

目尻など目の周りにはシミができやすい

目元は顔の中でも特に皮膚が薄く、紫外線や摩擦などの外的なダメージを受けやすい部位です。肌がダメージを受けると、肌を守ろうとしてシミの元となるメラニン色素が生成されるので、目の周りはシミができやすいと言えるでしょう。
また、目は何度もまばたきをしますし、かゆみを感じてこすったりしますよね。そのため、目の周りに塗った日焼け止めクリームがヨレたり落ちたりして、対策していたつもりがしっかり効果を発揮していなかった、という可能性も考えられます。

20代で目の周りにシミができることも

「まだ大丈夫」と考えがちな20代ですが、目の周りのシミは早くから現れることもあります。できてしまったシミの改善には時間がかかるので、油断せずに早めに対策を行っていくことが大切です。

目尻・目の周りにできるシミの種類と原因

シミの種類と原因
シミにはさまざまな種類がありますが、ここでは特に目尻や目の周りにできやすいシミの種類と原因を紹介します。ケアを行う上で種類を見分けることは重要なので、ぜひチェックしてくださいね。

老人性色素斑の原因

老人性色素斑のイメージ
最も代表的なシミと言えるのが老人性色素班です。境界線がはっきりした円形の茶色っぽいシミで、早ければ20代から見られます。
老人性色素斑の大きな原因となるのが紫外線です。紫外線の刺激によって、メラニンをつくるメラノサイト(色素細胞)が活性化すると、メラニンが過剰に生成されてしまいます。さらに、肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーが乱れると、メラニンが排出されず蓄積していき、シミが現れるのです。顔や体のどこにでもできる可能性がありますが、特に目尻など目の周りにできやすいです。

肝斑の原因

肝斑のイメージ
肝斑は、ホルモンバランスの変化が大きい30〜40代の女性に多く見られるため、女性ホルモンの乱れが原因のひとつと考えられています。ピルの服用や妊娠などホルモンバランスに大きな変化あれば、20代でもできる可能性があります。
頬骨の辺りに左右対称にもやもやと薄くシミが現れ始め、目の周りを囲むように広がっていくのが肝斑の特徴。さらに紫外線や摩擦などのダメージにより濃くなることがあります。

炎症後色素沈着の原因

炎症後色素沈着のイメージ
炎症後色素沈着は、傷やニキビなどによって肌が炎症を起こした後に現れるシミ。境界線ははっきりしていない場合が多く、色調や形状はバラバラです。
肌の炎症が原因となるため、年齢・性別・できる部位には規則性がなく、誰でもどこにでもできる可能性があります。また、紫外線によって悪化しやすいので対策が必要です。

後天性メラノサイトーシス(ADM)の原因

後天性メラノサイトーシス(ADM)のイメージ
20代前後に現れ始めるのが後天性メラノサイトーシス(ADM)です。正式には「あざ」の一種で、発生する原因はわかっていません。両頬の上部などに青み~黒みを帯びた粒状のシミが現れるのが特徴です。そばかす、老人性色素斑などと見た目が似ているので、しっかり見分けましょう。
もし今あるシミを簡単に見分けたい場合は、こちらのシミ審断を活用してみてください。いくつかの質問に答えるだけで、自分にできたシミのタイプを判別できます。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

目尻や目の周りにできたシミの改善方法

化粧品とサプリメント
顔のシミを薄くする方法は、目尻や目の周りにも効果を発揮してくれることが多いです。目の周りにも行える改善方法を、シミの種類ごとに紹介します。

老人性色素斑の改善方法

老人性色素斑は、セルフケアで改善が期待できるシミです。日々のスキンケアに、グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)やハイドロキノンなどのシミの改善に効果的な成分が配合された化粧品を取り入れるのがおすすめです。グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)は、シミの元となるメラニンを分解することが確認されている成分です。これらの化粧品を使用して、毎日丁寧にスキンケアを行い、肌のターンオーバーを整えていくことが大事です。
なお、一般的によくシミ対策として挙げられる美白有効成分は、すべて予防を目的としたものなので注意してください。悪化を防ぐ、新たなシミを作らせないための対策として取り入れましょう。美白有効成分が配合された商品は、化粧品ではなく医薬部外品の分類になります。

肝斑の改善方法

ホルモンバランスの乱れが落ち着くと、肝斑は自然に消えることもあります。ただし個人差があるため、早く改善したい場合や、なかなか薄くならない場合にはケアが必要です。
肝斑は肌表面にあるシミではないので、外的な治療で薄くするのは難しく、基本は体の内側からのケアがメインになります。特にトラネキサム酸の内服薬が、肝斑の改善に高い効果があるとされています。市販のものもありますが、長く飲み続けるなら皮膚科などで処方してもらうのが安心でしょう。
同時に悪化を防ぐため、食生活の見直しや睡眠時間の確保、定期的にストレス発散をするなど生活習慣の改善を行い、ホルモンバランスを崩さないよう心がけることも大切です。

炎症後色素沈着の改善方法

炎症後色素沈着も老人性色素斑と同じく、グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)やハイドロキノンが配合された化粧品によるスキンケアで改善が見込めます。
また、日々の生活で意識することは、丁寧なスキンケアと肌のターンオーバーを整えることです。

後天性メラノサイトーシス(ADM)の改善方法

後天性メラノサイトーシス(ADM)はできる原因が不明のため、化粧品や医薬部外品などによるスキンケアでの対処は難しく、皮膚科での治療が必要となります。メラニンを作り出すメラノサイトを破壊するレーザー治療で改善を試みます。

目の周りのはデリケート!シミケアで気を付けること

鏡に映るスキンケアをする女性
目の周りの肌は繊細なので、通常のスキンケアより慎重に行う必要があります。目の周りのシミケアを行う時の注意点を紹介しますので、思わぬトラブルが起こらないようポイントを押さえておきましょう。

クリームをつける時はやさしい手つきで

スキンケアの際や日焼け止めクリームを塗る時は、なるべく肌を引っ張ったり強く擦ったりせず、やさしい手つきで行いましょう。摩擦などの刺激によりメラニンが過剰につくられ、シミの原因になってしまうことがあるためです。指にクリームを付け、ポンポンと軽く押さえるようになじませると、摩擦を減らせてマッサージにもなります。塗る時には、クリームなどが誤って目に入らないように注意が必要です。

刺激の少ない化粧品を選ぶ

目の周りは皮膚が薄く敏感です。刺激の強い化粧品を使うと、思わぬトラブルの元になってしまうことがあります。使った後に肌がムズムズしたり、つっぱり感があったり、赤っぽく見えたりするときは、使用を中止しましょう。つけた時に「心地いい」と感じられるものを選んでください。
なるべく刺激を減らすには低刺激性のもの、乾燥が気になる場合は保湿性が高いものがおすすめです。乾燥を防ぐと肌のバリア機能が高まるので、さまざまな刺激から肌を守ることにも役立ちます。

なるべく触らない

ケアは大事ですが、必要以上に触ると肌への負担になり、新たなシミを作るリスクが増えます。目の周りをゴシゴシ擦らない、洗顔後タオルで水気を拭き取るときは力を入れすぎないなど、普段から意識していきましょう。

丁寧なケアで目尻や目の周りのシミは薄くできる

笑顔で頬に手を添える女性
デリケートな目の周りにできたシミも、正しいスキンケアを行うことで悪化を防ぎ、さらにシミに適した化粧品を使うことで改善まで見込めます。ケアを行う際は、普段より優しい手つきを心がけてくださいね。
ただしシミの種類によっては、スキンケア以外の対策や皮膚科での治療が必要になる場合があります。自分のシミの種類がわからない、なかなか改善が見られないという場合は、こちらのシミ審断サイトで一度セルフチェックしてみるのがおすすめです。シミに悩んでいるけど何から始めれば良いか分からない…という人も、まずはこちらを活用してみてはいかがでしょうか。

顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長

・所属学会
日本抗加齢学会/日本麻酔科学会/日本オーソモレキュラー医学会/国際オーソモレキュラー医学会/
国際抗老化再生医療学会/臨床水素研究会/日本東洋医学会正会員
・経歴
2007年山梨大学医学部卒業、その後国際医療センター国府台病院で初期研修。研修後は日本医科大学麻酔科に入局し勤務。
その後大手美容クリニック勤務ののち、一般皮膚科、美容皮膚科などの勤務、院長勤務などを経て現在はGINZA Zen禅クリニック院長。
人が持つ本来の美しさを引き出すことをモットーに、たくさんの患者の様々な皮膚と真剣に向き合う。

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