原料・エビデンス
オゾン化グリセリンとは
グリセリンとオゾンの反応によって発見された新規オゾン化合物を含む物質製法・用途・処方において特許取得。 特許第7534001号・特許第7575652号
- 粘性:グリセリンと同等か、やや粘性が低い。BGよりは粘性高い
- テクスチャー:グリセリンよりややべたつきが少ない
- 安定性:オゾン化グリセリンは無臭・無色であり、温度変化における安定性も高い
酸素O2にOが一つ付いたものがオゾンO3
O2+O=O3
機能性特長(バリア機能を修復する)
バリアの中心であるNMFになるフィラグリン、細胞間脂質のセラミド、細胞外壁のインボルクリンの生成を高めます(in vitro)。
オゾン化グリセリンはグリセリンに比べて左図:フィラグリン、右図:セラミドを増やすことが確認されました。
ほかにもインボルクリンなど数々の活性化を確認しています。
機能性特長(オートファジーの活性を高める機能)
オートファジー(LC3Ⅱ)を活性化し、細胞の生まれ変わり(分化)の質を高め、メラノソームの分解を促します(in vitro)。
緑色に染まっているのがオートファジー(LC3Ⅱ)です。
オゾン化グリセリンを塗布することで肌細胞のオートファジー活性を高めることがわかりました。
機能性特長(抗炎症・抗酸化機能)
Nrf2を活性化し、皮膚の恒常性維持する、抗酸化物質グルタチオンやHO-1(ヘムオキシゲナーゼ)の生成を高め、酸化ストレスと炎症に立ち向かう機能を高めます(in vitro)
オゾン化グリセリンはグリセリンに比べて左図:グルタチオン、右図:HO-1を増やすことが確認されました。
機能性特長(ヒト有用性試験)
保水力で知られるヒアルロン酸(HA)や、バリア機能に定評のあるセラミド(CERA)と比較しても、オゾン化グリセリンは保水力でHAの約3.5倍、バリア環境のサポートではCERAの約2.4倍の指標を示しています。
従来の保湿成分は、主に水分補給やバリア補強に偏る設計が中心でした。オゾン化グリセリンは、角層の分子環境に働きかけ、水分保持とバリア機能の両面を高いレベルでサポートします。
ヒアルロン酸の保水力の3.5倍
セラミドの肌バリア機能の2.4倍
▪️N=7(20~50代男女) 2025年1月実施 ▪️バルク:各成分を配合したカルボマーゲル ▪️部位:前腕部 ▪️測定機器:コルネオメーター、テヴァメーター
機能性特長(浸透試験)
浸透試験の結果、断面を見てみると、OGの方が均一にムラなく浸透している様子が分かります。
OGは油溶性成分を均一に浸透させる効果があり、乳液やクリーム、美容液などの肌なじみ&肌効果UPが期待できます。
5分後 外観
グリセリン OGともに5%溶液にスポンジをひたす。
5分後 断面
右のOG5%の方が均一に浸透している。
実験方法
①OGまたはグリセリン5%、スクワラン2%配合ゲルを青色に着色し、メラニンスポンジを置いて浸透の様子を観察
②5分後、メラニンスポンジを取り出し、半分に切って断面図の様子を観察
機能性特長(保存効力試験)
オゾン化グリセリンは防腐性が高い成分である
基準菌5種をオゾン化グリセリンに強制接種した結果、植菌1日目で100CFU/g以下に減少し、その後培養28日目まで増殖を認めなかった。
▪️試験時期:2024年6月実施 ▪️試験機関:株式会社衛生微生物研究センター *ISO11903に基づく試験
機能性特長(殺菌性)
オゾン化グリセリンは1%配合品においても、大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、カンジダに対して殺菌効果が認められており、殺菌性が高い
各供試菌株を各培地に接種後,37℃にて24時間好気培養し,菌体を滅菌生理食塩水に浮遊させ,細菌濃度指標McFarlandNo.1の懸濁液に相当する菌液濃度(約3.0×108CFU/ml)に調製した。
調製した菌液0.1mlをグリセリン、オゾン化グリセリン(OG)1mlに加え,室温下で均一に攪拌した.作用時間は6時間後とし,作用停止液を加え菌浮遊液を作製した。
菌浮遊液 の10倍希釈系列を作製し,培地を用いて混釈平板培養法に より,37℃にて24時間好気培養を行った.培養後増殖した集落数(colonyformingunit:CFU)を測定し,1mlあたりの生菌数(CFU/ml)を換算した。(検出限界1.0×102CFU/ml).













