世界的美容皮膚・ヒト臨床学術ジャーナル(米国)「Journal of Cosmetic Dermatology」にメディプラス製薬「シミを分解するヒト臨床試験結果」の論文が採択されました
この度、株式会社メディプラス製薬(代表取締役:伊藤賢司、本社:東京都渋谷区)は自社の特許取得成分オゾン化グリセリン(英語表記:Ozonized glycerin)における「シミを分解するヒト臨床結果」の論文が米国の美容皮膚・ヒト臨床学術ジャーナル「Journal of Cosmetic Dermatology」にて採択され、2022年5月に掲載されました。
論文の内容:ヒトの顔における加齢によるシミを薄くするオゾン化グリセリン製剤について
背景:
多くの美白化粧品にはメラニン合成を抑制する作用があることが知られていますが、一度できてしまったシミを分解することは課題になっています。
オゾン化グリセリン(以下,OG)は、マイルド酸化力を持ち、抗菌、抗炎症、創傷治癒促進など様々な生物活性を示すことが報告されています。また、OGはアトピー性皮膚炎の治療薬として開発を進めており、肌へ低刺激でありながら炎症を抑えることが示唆されています。一方、そのOGはマイルドな酸化力を持つためシミを分解できる可能性があります。
目的:
本研究は、OGのヒト皮膚、特に顔面の老人性色素斑に対する効果を明らかにすることを目的と、ヒト臨床試験によるシミの分解能並びにシミの原因であるメラニンを直接分解することができるか確認することを目的としました。
方法:
OG製剤(80および800ppm)をメラニンと4週間混合し、そのメラニンの分解能を評価しました。また、OGがケラチノサイトの分化マーカーの遺伝子発現に及ぼす影響も調査しました。顔のシミに対するOG製剤の効果を評価する臨床試験では、48名の女性にOG製剤を1日2回塗布し、4週間および8週間後にメグサメーターでメラニン量を測定しました。
結果:
いずれのOG製剤も時間依存的にメラニンを直接分解し、早ければ6時間後に有意な効果が認められました。800ppmのOG製剤は80ppmのOG製剤よりも高い活性を示し、混合反応14日目にメラニン量が約40%減少しました。
ケラチノサイトを用いた分化マーカー試験では、OG製剤80ppmとほぼ同濃度のOGにより、インボルクリンとセリンパルミトイルトランスフェラーゼの遺伝子発現が上昇し、OGが皮膚表皮のターンオーバーを促進することが示唆されました。
臨床試験では、OG製剤80および800ppmは、4週間後のメラニン量と比較して8週間後のメラニン量の減少が大きく、メラニン指数の平均値は、それぞれ-16.7および-15.2であった。それぞれのコントロールに対して統計的に有意な差が検出されました。メラニン指数がベースラインから4週間または8週間後に減少した被験者の数は、OG製剤80および800ppmの両方で増加し、特に8週間後に顕著でした。試験期間中、OG80および800ppmの投与に関連する有害事象はありませんでした。
結論:
この結果は、OG製剤の適用が安全であり、顔の皮膚の加齢によるシミを薄くするのに有効であることが示唆されました。
Journal of Cosmetic Dermatologyとは
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主に、美容皮膚科における「最高水準ケア技術の促進」を目的として、世界各国の革新的な美容皮膚科に関する高品質の査読*記事を公開しています。JCDは、継続的な専門能力開発の促進、科学研究と革新的テクノロジーを蓄積した「百科事典」のような機能を果たす、世界でも数少ない美容皮膚・ヒト臨床学術専門ジャーナルです。母体となるJohn Wiley & Sons、(略称: Wiley、NYSE: JW.A)(ジョン・ワイリー・アンド・サンズ)は1807年(215年前)に設立された世界最古の独立出版社の一つ。Wileyは科学、テクノロジー、工学分野関連の幅広い学術本を出版する会社であり、アメリカニューヨーク市に本社を構えています。
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