メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin-resistant Staphylococcus aureus)

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌とは、メチシリンなどのペニシリン剤をはじめとして 多くの薬剤に対し多剤耐性を示す黄色ブドウ球菌のことを指す。 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌症(MRSA)の原因菌である。

液体培地(Liquid medium)

液体培地とは、微生物や生物組織の培養において、増殖に必要な栄養分が水に溶けた 状態の溶液をいう。

ガス壊疽(Gas gangrene)

ガス壊疽(えそ)とは、増殖に酸素を必要としない嫌気性菌であるウェルシュ菌などの ガス産生菌が傷口から侵入して、組織の壊死を引き起こす致死性の感染症である。 メタンや二酸化炭素などのガスが発生することで、感染が広がり、広範囲の筋肉の壊死を 急速に起こし、循環不全や発熱、意識障害といった全身性の中毒症状を呈することが 特徴である。

レジオネラ菌 (Legionella pneumophila)

レジオネラ菌とは、土壌、河川、水域などの自然環境に生息する細菌の一種である。加湿器や温水浴槽(サウナ)などの水循環システムの衛生状態が悪い場所で増殖し、感染は通常、水蒸気や飛沫の吸引によって起こる。

枯草菌 (Bacillus subtilis)

枯草菌とは、枯草や土壌など自然界に汎生している。人間に対する病原性の報告はなく、安全な菌として認知されている。

サルモネラ菌(Salmonella enteritidis)

サルモネラ菌とは、人をはじめ、家畜の腸内や川など自然界に広く生息していている細菌である。食中毒の原因としてよく知られており、下痢や吐き気などの症状を引き起こす。

肺炎桿菌 (Klebsiella pneumoniae)

肺炎桿菌とは、グラム陰性の細菌であり、ヒトの腸内細菌のひとつである。呼吸器感染症や尿路感染症の主要な起炎菌であり、菌血症や敗血症も起こし得る。

日和見感染 (opportunistic infection)

日和見感染とは、健康な人には害のないような弱い細菌や真菌、ウイルスなどにより感染し、症状がでることである。化学療法を受けている患者や血液疾患の患者など、免疫系が弱っている患者に起こりやすい。

黄色ブドウ球菌 (Staphylococcus aureus)

黄色ブドウ球菌とは、多くの人の皮膚や粘膜に生息する細菌で、しばしば皮膚感染症や食中毒の原因となる。免疫機能が低下している場合には、創傷感染や筋肉障害を引き起こすことがある。

緑膿菌 (Pseudomonas aeruginosa)

緑膿菌とは、植物の表面から健康な人の腸管内に至るまで、自然環境、生活環境に広く分布、生息する常在細菌の一種である。この菌は耐性があり、特に免疫力の低い人や重病患者にとって深刻な感染症の原因となる。