レジオネラ菌 (Legionella pneumophila)

土壌、河川、水域などの自然環境に生息する細菌の一種である。

加湿器や温水浴槽(サウナ)などの水循環システムの衛生状態が悪い場所で増殖し、感染は通常、水蒸気や飛沫の吸引によって起こる。

枯草菌 (Bacillus subtilis)

枯草や土壌など自然界に汎生している。

人間に対する病原性の報告はなく、安全な菌として認知されている。

サルモネラ菌(Salmonella enteritidis)

人をはじめ、家畜の腸内や川など自然界に広く生息していている細菌である。食中毒の原因としてよく知られており、下痢や吐き気などの症状を引き起こす。

肺炎桿菌 (Klebsiella pneumoniae)

グラム陰性の細菌であり、ヒトの腸内細菌のひとつである。呼吸器感染症や尿路感染症の主要な起炎菌であり、菌血症や敗血症も起こし得る。

日和見感染 (opportunistic infection)

健康な人には害のないような弱い細菌や真菌、ウイルスなどにより感染し、症状がでること。化学療法を受けている患者や血液疾患の患者など、免疫系が弱っている患者に起こりやすい。

黄色ブドウ球菌 (Staphylococcus aureus)

多くの人の皮膚や粘膜に生息する細菌で、しばしば皮膚感染症や食中毒の原因となる。免疫機能が低下している場合には、創傷感染や筋肉障害を引き起こすことがある。

緑膿菌 (Pseudomonas aeruginosa)

植物の表面から健康な人の腸管内に至るまで、自然環境、生活環境に広く分布、生息する常在細菌の一種である。
この菌は耐性があり、特に免疫力の低い人や重病患者にとって深刻な感染症の原因となる。

カンジダ・アルビカンス (Candida albicans)

真菌の一種であり、健康人の消化管粘膜や女性の生殖器などに生息している。癌、白血病、AIDS、移植患者などの抵抗力の低下した個体では、日和見感染の原因菌として全身感染を引き起こす。

グルタチオン(Glutathione、GSH)

アミノ酸が複数結合した化合物(トリペプチド)で、グルタミン酸・システイン・グリシンという3つのアミノ酸で構成される。体内のほぼ全ての細胞に存在し、活性酸素から細胞を保護する機能を持つ。

日本では医薬品の位置づけ。健康や美容の維持に有用とされている。

ペプチド(Peptide)

アミノ酸が短い鎖状につながった分子の総称。ギリシャ語の「πεπτος(消化できる)」が語源とされる。
ペプチドに組み込まれたアミノ酸が2個のものを「ジペプチド」、3個のものを「トリペプチド」、10個以下のものを「オリゴペプチド」、多数つながったものを「ポリペプチド」などと呼ぶ。