Aspergillus属のカビ(Molds of the genus Aspergillus)

Aspergillus属のカビとは、土壌、植物の残骸、空気中など、さまざまな環境中に存在するカビの一群である。食料や飼料の汚染源となることがあり、特定の条件下では人間や動物に感染症を引き起こすこともある。一方、一部の種は発酵食品の製造に利用されている。

溶媒(Solvent)

溶媒とは、溶質を溶かしている液体のことである。

二価のフェノール(Dihydric phenol)

二価のフェノールとは、ベンゼンの6つの水素原子のうち、2つがヒドロキシ(ル)基に置換された化学物質である。ヒドロキシ基に置換された水素原子数が価数であり、6つの水素原子のうち、どの2つが置換されるかで3種の位置異性体(オルト位、メタ位、パラ位)が存在することになる。いずれも分子量は変わらないが化学的特性は異なる。

角化細胞(ケラチノサイト)(Keratinocyte)

角化細胞とは、表皮の大部分を構成する細胞である。ケラチノサイトとも呼ばれる。角化細胞は基底層で産生され、細胞分裂を繰り返して有棘層顆粒層角層へと移動していく。その際に、有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞へと形、成分、働きを変え、最後には角片(垢やフケ)となって皮膚から剥がれ落ちる。

チロシン(Tyrosine)

チロシンとは、化学構造内にフェノールを含むアミノ酸の一種である。甲状腺ホルモンのチロキシンやメラニン等の前駆体である。フェノール酸化活性を持つチロシナーゼ触媒となり、チロシンからメラニンの合成反応に寄与する。

基底層(Basal layer)

基底層とは、皮膚構造として表皮に含まれ、表皮の中で最も内側にある基底細胞で構成される層である。真皮との接着面には基底膜があり、真皮との栄養の授受、表皮細胞の機能の調節を行っている。

増悪因子【悪化因子】(Aggravating factor)

増悪因子とは、病状や症状をさらに悪くさせる要因や原因のことを指す。悪化因子ともいう。アレルギー反応を悪化させる特定のアレルゲンや、疾患を悪化させる喫煙や飲酒等の生活習慣、薬物相互作用や精神的ストレスなど多岐にわたる。

チロシナーゼ(Tyrosinase)

チロシナーゼとは、チロシンからメラニン生成反応を起こす酵素である。モノフェノールモノオキシゲナーゼの別名でもある。肌が紫外線等の刺激を受けると、角化細胞からメラノサイトに情報伝達物質が流れ、チロシナーゼが活性化することで、前述の生成反応が起こる。

触媒(Catalyst)

触媒とは、特定の化学反応の反応速度を変化させる物質である。触媒表面への分子の吸着により、この働きが出る。

ポリペプチド(Polypeptide)

ポリペプチドとは、タンパク質の構成成分で、多数のアミノ酸が結合してできた物質のことである。