メラニン(Melanin)

メラニンとは、肌や毛髪、瞳の色を決定づける色素のことである。メラニン色素の比率によって皮膚や髪・瞳の色に違いが出てくる。メラニンの役割は、紫外線のダメージから肌や髪を守ることである。日焼けやシミの原因としてマイナスイメージがあるが、肌の色を濃くすることで紫外線のダメージを軽減させ、本来は私たち身体を守るために作られている。

トラネキサム酸(Tranexamic acid)

トラネキサム酸とは、抗プラスミン薬として使用される薬剤であり、止血効果を持つ。血液凝固を促進し、出血を抑制する。また、メラニンの生成抑制作用や炎症抑制作用を持つことから、スキンケア製品にも使用されている。

ナイアシンアミド(Niacinamide)

ナイアシンアミドとは、ビタミンB3の一種である。美白効果、抗炎症作用、保湿効果、アンチエイジングなどの効果を持つため、スキンケア製品に多く使用されている。

コウジ酸(Kojic acid)

コウジ酸とは、Aspergillus属のカビや他の特定の菌類によって生成される有機酸である。美白効果を持つ成分であり、メラニンの生成を抑制し日焼けや色素沈着を防ぐとともに、しみやくすみの改善に効果があり多くの化粧品に使用されている。

ハイドロキノン(ヒドロキノン)(Hydroquinone)

ハイドロキノンとは、二価フェノールである。一般的名称はヒドロキノンであるが、美容業界ではハイドロキノンと表記されることが多い。肌において、シミの原因となるメラニンの過剰蓄積を抑制する効果があり、美容目的として肌の美白に利用されているが、頻繁な副作用からその安全性が問題視されている。

メラノサイト(Melanocyte)

メラノサイトとは、メラニンという色素を生成する細胞である。メラニン細胞、色素細胞とも呼ばれる。真皮、汗腺、脂腺、髄膜等に出現し、表皮では基底層に分布している。細胞内に有するチロシナーゼによりメラニンを合成して、紫外線に因る体細胞の損傷を防ぐ機能を備えている。

口角炎(Angular cheilitis)

口角炎とは、口角に炎症が起き、唇の端が赤く腫れた状態になり、皮がむけたり、かさぶたになったりする病気である。口角炎になると、唇が乾燥する、深く亀裂するなどの症状もあらわれる。発話や食事の際、大きく口を開けると口角が裂けるため、痛みをともなう。

アナフィラキシーショック(Anaphylactic shock)

アナフィラキシーショックとは、急性アレルギー反応のひとつで、アレルギー症状が短時間で全身に起こるという特徴がある。急激な血圧低下が現われ、ショック症状を引き起こす場合がある。アナフィラキシーショックは、食物アレルギーだけでなく、蜂に刺されたときや、薬物の使用によって起こるケースもある。

グルコン酸クロルヘキシジン(Chlorhexidine gluconate)

グルコン酸クロルヘキシジンとは、強力な 殺菌・消毒剤である。細菌・真菌・ウィルスに対し、広域な抗微生物スペクトルを持つ。抗菌作用の持続性が高く、皮膚や粘膜への刺激が少なく安全性が高いため、医療現場にも使用されている。

ステロイド含有抗生物質製剤(Steroid-containing antibiotic)

ステロイド含有抗生物質製剤とは、ステロイドと抗生物質の両方を含むで、抗炎症効果と抗菌効果を併せ持つ。皮膚の炎症や感染症の治療に用いられる。