カンジダ・アルビカンス (Candida albicans)

カンジダ・アルビカンスとは、真菌の一種であり、健康人の消化管粘膜や女性の生殖器などに生息している。癌、白血病、AIDS、移植患者などの抵抗力の低下した個体では、日和見感染の原因菌として全身感染を引き起こす。

グルタチオン(Glutathione、GSH)

グルタチオンとは、アミノ酸が複数結合した化合物(トリペプチド)で、グルタミン酸・システイン・グリシンという3つのアミノ酸で構成される。体内のほぼ全ての細胞に存在し、活性酸素から細胞を保護する機能を持つ。日本では医薬品の位置づけ。健康や美容の維持に有用とされている。

ペプチド(Peptide)

ペプチドとは、アミノ酸が短い鎖状につながった分子の総称である。ギリシャ語の「πεπτος(消化できる)」が語源とされる。ペプチドに組み込まれたアミノ酸が2個のものを「ジペプチド」、3個のものを「トリペプチド」、10個以下のものを「オリゴペプチド」、多数つながったものを「ポリペプチド」などと呼ぶ。

酸化(Oxidation)

酸化とは、対象となる物質が電子を失う化学反応のことである。具体的には、物質に酸素が化合する反応、あるいは物質が水素を奪われるといった化学反応のことをいう。 金属のさび、紙や木が燃える現象、りんごの変色等が代表的。有機色素は酸化によって無色化することから、酸化剤が漂白剤として利用されている。

抗酸化物質(Antioxidant)

抗酸化物質とは、活性酸素の発生やその働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除く物質の総称である。抗酸化物質には、スーパーオキシドジムスターゼ、グルタチオンペルオキシターゼ、カタラーゼなど、体内で合成される抗酸化酵素と、ポリフェノール、カロテノイド、ビタミンなど、食品から取り入れられる抗酸化物質がある。

活性酸素(Reactive Oxygen Species, ROS)

活性酸素とは、大気中の酸素よりも活性化された酸素およびその関連分子のことで、酸素を含む反応性の高い化合物の総称である。不安定でいろいろな物質と反応しやすい性質を持つ。微量であれば、人体に有用な働きをするが、大量に生成されると過酸化脂質を作り出し、動脈硬化、がん、老化、免疫機能の低下などを引き起こす。

抗酸化(Antioxidant ; Antioxidation)

抗酸化物質が、体が酸化しないように抑制を行なうことを、抗酸化、抗酸化能または抗酸化作用という。酸化により体にさまざまな影響が及ばないよう、抗酸化物質が活性酸素の働きを阻害する作用のことである。

ホルミシス(Hormesis)

ホルミシスとは、ある物質が、高濃度あるいは大量に用いられる場合は有害だが、低濃度あるいは微量に用いられる場合、かえって体に良い働きをする現象をいう。たとえば紫外線は、大量に浴びると皮膚がんの原因となるが、少量の紫外線は活性ビタミンDを体内で生成するために必要である。ホルミシスの語源は、「ホルモン」と同様に、古代ギリシャ語の「hormáein(動き出す、駆り立てる、促す)」に由来する。

サイトカイン(Cytokine)

サイトカインとは、炎症の重要な調節因子で、細胞から分泌される低分子のたんぱく質の総称である。生理活性たんぱく質ともいう。体内に侵入したウイルス等の病原体に応答して産生され、免疫機能を刺激、動員、増殖させる。

mRNA(messengerRNA, messenger Ribonucleic acid)

mRNAとは、細胞がたんぱく質を合成する過程で、DNAから転写される一本鎖のRNAのことである。DNAが持つ遺伝情報は、細胞の中でリボゾームによって読み取られ、たんぱく質へと翻訳される。一定の時間が経過すると、RNA分解酵素の働きにより分解される。