そばかすの原因は「遺伝」が多い!できやすい人の特徴、薄くする方法も紹介
そばかすの主な原因は遺伝のため、体質的にそばかすができやすい人もいます。その場合、適切な予防や改善方法を実践すれば、そばかすの発生や悪化を防ぐことが可能です。本記事では、そばかすの原因、できやすい人の特徴、増やさないための予防方法、薄くする方法を詳しく解説します。
シミとの違いは? そばかすの特徴
そばかすはシミの一種です。シミにはいくつか種類があり、それぞれ特徴や原因、できる場所が異なります。そばかすの特徴は以下のとおり。
そばかすの特徴 | |||
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色 | 薄茶色 | ||
大きさ | 直径1~4ミリ程度の小さな斑 | ||
できやすい場所 | ・鼻から頬にかけて広範囲にできる ・顔以外にも腕や肩、背中など身体にもできる |
また、そばかすは形が雀(すずめ)の卵に似ているため、「雀卵斑(じゃくらんはん)」とも呼ばれます。
そばかすとその他のシミとの違いを見分けるのが難しい場合は、以下のシミ審断と、シミ・そばかすの違いに関する記事を参考にしてみてください。
顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。
そばかすの原因は遺伝が多いが、それ以外の原因も
そばかすの主な原因は遺伝とされていますが、紫外線やホルモンバランスの乱れでも発生する場合があります。原因別に解説します。
原因①遺伝
そばかすは遺伝性のものが多いと考えられており、親にそばかすがあると、その子どもにもできる可能性があります。
そばかすの元となるメラニンは、ユーメラニンとフェオメラニンの2種類が存在し、それぞれの特徴は以下のとおりです。
- ユーメラニン:褐色~黒色のメラニン
- フェオメラニン:赤色~黄色のメラニン
メラニン量は遺伝で決まり、フェオメラニンの量が多いほど、そばかすができやすい体質とされています。
原因②紫外線
そばかすは、紫外線を浴びると増えやすくなります。そのため、大人になってから急にそばかすが現れたり、既にできたそばかすが濃くなったりするケースも考えられるので注意が必要です。
原因③ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると、そばかすが悪化しやすくなります。ホルモンバランスは成長とともに変化。個人差はありますが、幼児期にできたそばかすは思春期にかけて徐々に濃くなり、ピークを過ぎると自然に薄くなっていきます。
しかし、大人になってからもストレスや生活習慣の乱れによりホルモンバランスが乱れると、そばかすが濃くなることもあります。
そばかすがある人の特徴
そばかすは、色白の人にできやすいのが特徴です。これもメラニンの種類が関係しており、先述したフェオメラニンの量が多いほど色白の肌になり、そばかすができやすい傾向にあります。
人種で見てみると、欧米の白人はフェオメラニンの量が多く、そばかすができやすいという特徴があります。反対にアジア人はユーメラニンの量が多く、そばかすができにくいです。そのため、日本人でそばかすができるのは、珍しいとされています。それゆえに、そばかすのように見えていても、実際は別のシミというケースも考えられます。
そばかすを増やさないための予防法
そばかすは予防を怠ると、増える可能性があります。増やさないためにも普段の生活で、次のような予防をしっかりと行いましょう。
肌を紫外線から守る
そばかすをこれ以上悪化させないためには、紫外線対策が不可欠です。そばかすは遺伝でできることが多いですが、紫外線を浴びると増えたり、濃くなったりする可能性があります。肌を紫外線から守るために、毎日日焼け止めを塗ることを心がけましょう。
日焼け止めは時間が経つと、汗や皮脂で流れ落ちるため、塗りっぱなしではいけません。日焼け止めの効果をキープするには、2~3時間おきに塗り直しましょう。日中メイクをしていて日焼け止めの塗り直しが難しい人は、メイクの上から使用できるスプレータイプなどの活用がおすすめです。UVカット効果のあるパウダーなら、日焼け止めの塗り直しと化粧直しが同時にできるので一石二鳥です。
美白有効成分配合の化粧品によるケア
美白有効成分には、メラニンの生成を抑制する効果があります。美白有効成分とは、厚生労働省に効果が認められた成分のこと。以下のような美白有効成分配合の化粧品を使ったケアで、そばかすの予防効果が期待できます。
<メラニンの生成を抑制する美白有効成分>
ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチン、プラセンタエキスなど
ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチン、プラセンタエキスなど
そばかすに効果的な栄養素を摂取する
食事やサプリメントで、そばかすに良いとされる栄養素を摂取するのも予防に効果的です。そばかす予防の効果が期待できる主な栄養素は、以下のとおりです。
ビタミンC | |||
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効果 | メラニンの生成を抑制。メラニンを還元し、色を薄くする。 | ||
含まれる食材 | レモン、キウイ、イチゴ、アセロラ、ブロッコリーなど |
ビタミンE | |||
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効果 | ビタミンCの働きをサポートする。血行促進効果もあり。 | ||
含まれる食材 | アボカド、ナッツ、鮭、ウナギなど |
ビタミンA(βカロテン) | |||
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効果 | メラニン生成の原因となる活性酸素の働きを抑制。 | ||
含まれる食材 | カボチャ、ほうれん草、トマトなど |
睡眠をしっかりとる
そばかすの予防においても、しっかり睡眠をとることが大切です。成長ホルモンの分泌は睡眠中に行われ、肌のターンオーバーが促進されます。睡眠不足の状態に陥ると、成長ホルモンの分泌が正常に行われずターンオーバーが乱れ、そばかすが悪化しやすくなります。
また、睡眠時間を確保するだけでなく、質の良い睡眠も心がけましょう。普段寝つきが悪い人は、就寝する3時間前までに食事を済ませる、スマートフォンやパソコン、テレビなど、ブルーライトを発する画面を見るのは避けてください。
既にあるそばかすを薄くする方法
そばかすは遺伝によるものが多いため、セルフケアよりも医療機関での治療が効果的です。その治療法を解説します。
セルフケアで薄くすることは困難! 医療機関での治療がおすすめ
既にあるそばかすの早期改善を目指すなら、医療機関での治療がおすすめです。医療機関では、主にレーザーやフォトフェイシャルを用いた治療が行われます。
レーザー治療 | |||
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特徴 | シミやそばかす部分にあるメラニンを、ピンポイントに狙って照射可能。 | ||
メリット | 健康な肌細胞へのダメージを抑えた治療が可能。 | ||
デメリット | 施術後、赤みなどを生じ、正常な肌に戻るまでのダウンタイムがある。 その間、患部に保護テープを貼る必要がある。 |
フォトフェイシャル | |||
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特徴 | IPLと呼ばれる光を肌に照射。 顔全体に照射可能なため、広範囲にできたそばかすに効果的。 | ||
メリット | ・ダウンタイムがほとんどなく、肌への負担が少ない ・施術直後からメイク可能 | ||
デメリット | レーザーと比べると、照射時のパワーが低いため、数回施術が必要。 |
日焼けによる小さなシミはグリセナジーMK(オゾン化グリセリン)でセルフケアが可能
日焼けによる小さなシミ、いわゆる老人性色素斑は、グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)配合の化粧品で改善する可能性があります。グリセナジーMK(オゾン化グリセリン)とは、第三者機関でシミ改善の有用性が確認された先進的な美容成分。老人性色素斑以外に、ニキビや傷などの炎症が落ち着いた後にできる炎症後色素沈着にも効果が期待できます。
そばかすは増やさず、適切なケアで薄くしよう
そばかすは遺伝によるものが多いため、一度できてしまうと改善しにくいイメージを持たれるかもしれません。しかし、しっかりケアをすれば、既にできてしまったそばかすも薄くなる可能性があります。セルフケアをしているけど改善の兆しがない…という場合は、一度医療機関を受診することをおすすめします。
医療機関を受診する前に自分のシミの種類を知りたい人は、簡単な質問に答えるだけで今あるシミの種類や対処法がわかる、下記のシミ審断をご利用ください。
顔のシミを本気で治したいなら、3分でできるシミ審断を活用してみてください。
監修医師 コッツフォード良枝 先生 銀座禅クリニック医院長
・所属学会
日本抗加齢学会/日本麻酔科学会/日本オーソモレキュラー医学会/国際オーソモレキュラー医学会/
国際抗老化再生医療学会/臨床水素研究会/日本東洋医学会正会員
・経歴
2007年山梨大学医学部卒業、その後国際医療センター国府台病院で初期研修。研修後は日本医科大学麻酔科に入局し勤務。
その後大手美容クリニック勤務ののち、一般皮膚科、美容皮膚科などの勤務、院長勤務などを経て現在はGINZA Zen禅クリニック院長。
人が持つ本来の美しさを引き出すことをモットーに、たくさんの患者の様々な皮膚と真剣に向き合う。